ミツマタ(三椏)はジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉性低木である。このものの樹皮は良質の和紙の原料である。地元を流れる桐生川(上流)沿いでは、このものが半ば自生化している。
葉が落葉に向かって黄変化しつつある姿は、渓流での落ち葉とともに晩秋の雰囲気を醸し出す。
対生する葉の形は、枝の分岐のしかたと相俟って樹形を整えている。
枝先には来春の開花に向けての蕾がついている。
葉は落ちて蕾が残る。これは同じ科のジンチョウゲと対照的である。ジンチョウゲでは、常緑の葉の間で蕾が開く。
川沿いの山には群生地がある。
3月になると、花が春の訪れを待ちかねたように斜面を覆う(2015年3月下旬)。
湖畔でのミツマタ、桐生川ダム(梅田湖)にて
来春には、これらの蕾がすべて開花してほしいものだ。
撮影、11月中旬から下旬。
葉の展開に先がけて咲くミツマタの花、梅田湖にて(2015年3月中旬)