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雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

暗くなるまで 待てなかった ペリカン星雲

2013年10月01日 | 画像処理のはなし
先日27日、めずらしく移動性高気圧の通過で撮影ができそうなので
夕方の明るい内から機材を設営しました。
月はまだ下弦で夜半前に上ってくるため、
薄明終了後4時間程度しか星雲・銀河の撮影ができません。
何を撮るかギリギリまで悩んだのですが、南中時刻から
先日のブログ
唯一レイアウトが決まっていた『ペリカン星雲から北アメリカ星雲』の
R200SSによる3枚モザイクを撮る事にしました。

南中時からの撮影になることから西側のペリカン星雲から撮り始めるのですが、
モザイク3枚となると各1時間少しの露光時間しかありません。
先日の で、午後8時頃は
まだ団欒時間で灯火の明かりがきびしい事はわかっていたのですが、
先日より透明度が良さそうという事で撮影開始。
露光時間も試し撮りから、なんとか飽和していない10分間としました。
飽和していないとはいうものの・・

20時08分からの一枚画像。(ペリカンの頭部がわかりますか?)
この日の薄明は19時03分に終わっているのですが、各家庭の灯火が最も明るい時間帯

それでも7枚目の21時13分からの撮影の頃には
少し空が暗くなってきました。

結局モザイク1カット目のペリカン星雲付近は、10分露光7枚となりました。
撮影DATA概略:R200SS(f=800mmF4) 2013/09/27 20:08~21:23 10分露光×7枚加算平均 ISO1600 Colled60D(14℃ 冷却-9℃)

背景の空が灯火で明るく、淡い星雲部分を出すのに苦労しました。

上部の青っぽいカブリは補正が困難なのですが、
小さなゴミによるドーナツ形の丸い影は消す(目立たなくする)事ができます。
以下は、その手順です。

ゴミによるドーナツ形の影を消す
私がこの処理を行うのに使っているソフト
(大昔に買ったものですが、今ならフリーソフトでもいろいろありそう。)

手順 影を含むエリアをコピーします。
(処理が重くなければ、直接元画像でやってもOKです。)

手順 ドーナツの穴の部分を選択し、影の暗さに合わせます。


手順 ドーナツ全体を選択し、周囲と同じ明るさに合わせます。


手順 修正したものを元の画像にコピーで戻します。
もっと丁寧にやればまったくわからなくなります。
(ブログ用にちょっとザツになりましたが、実際はモザイク結合後の画像を処理します)

以上でゴミ1個分完了です。
ゴミの影が10個以上もあるようなら、センサーのクリーニングが必要です。
(ペッタン棒を使うとか・・)


次回以降 モザイク残りの2カットと、モザイク結合後の
完成画像をお見せする予定です。

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また昼間は晴れても、夜はすっきりしない天気に戻りました。
やはり月の出があっても、撮れるときに撮っておかねば。

雲上くもがみ
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