だれかが画像を投稿してくれるのを待っているだけ、というのもわびしいし、
かといってこの季節撮影できる夜が来るのは奇跡にちかいし。
「なにかないかなあ?」と考えて思い出しました。
先月 の撮影を行ったとき、他にもなにか撮ったような・・・?
そうだ!シーングが悪くて月が悲惨な結果だったんで忘れていたけど、
確か木星を撮っていたはず。
考えてみれば、天体写真に再チャレンジして5年も経ったのに
まともな木星の写真を撮っていません。
調べてみたら最初に撮ったのが、2008年8月11日。
使った鏡筒はタカハシ90mmセミアポで、ほぼ30年ぶりに
木星の撮影で現役復帰した事になります。・・・・・・[元画像サイズ 3888×2592ピクセル 木星長辺 200ピクセル]
2008/08/11 21h30m頃 タカハシ90mmセミアポ(f=1200mm) Or9mm接眼鏡 1/4sec ×3枚(加算)ISO400 kissDX
StellaNavigator/AstroArts Inc.
木星の撮影に縁遠いのにはわけがあります。
○天候に恵まれないため、もし晴れたなら星雲・銀河を撮影する。
○もし月が出ていて空が明るければ、仕方なく月を撮影する事もある。
○月を撮ったあとに、たまたま木星が近くにあればついでに撮影する事もある。
なぜ積極的に木星の写真を撮ろうとしないかと言うと、
『たかが20~30分で撮り終えてしまうもののために、
重い機材を時間をかけて設営・撤収するのはイヤッ』
というのが本音です。
ただ最近の、動画を活用した惑星写真の画質の向上には目を見張るものがあります。
そこで、一度くらいは試してみる必要があるという事で撮ってみました。
・・・・・・・・[元画像サイズ 853×480ピクセル 木星長辺 320ピクセル]
木星 2010/09/05 R200SS+NLV9mm SONY HDR-CX170 60sec RegiStax
土星 2012/06/14 R200SS+NLV9mm SONY HDR-CX170 3500フレーム RegiStax
・・・・*いずれも惑星動画処理の定番ソフトRegiStaxの使い方もよくわからなかったのですが、
・・・・・・シーィングの良さにも助けられ、以前の画像より各段に解像度が上がっています。
そんなわたしが、先月22日に木星を撮影したのは、
上に記した「縁遠いわけ」の3番目にあたるのですが、
他にも理由がありました。
それはあらたな動画記録用ツール『 EOS Camera Movie Record 』を
使った惑星動画撮影の検証です。
EOS CMR(Camera Movie recordの略)は、CanonEOSカメラの
ライブビュー画像データを、直接パソコンに動画として記録できるフリーソフトです。
パソコン上でライブビュー画面を確認できるのは無論の事、シャッター速度や、ISO感度
も遠隔で設定できます。
更に惑星写真に有効と思われるのが「×5クロップ」で、縦・横とも1/5のサイズの
エリアだけを記録するというものです。(画素数でいうと1/25)
これにより、無理な拡大をしなくても画素を有効に使え、かつ保存容量を少なくできる
メリットがあります。
(1)記録された動画画像サンプル・・・・・・[元画像サイズ 848×568ピクセル 木星長辺 81ピクセル]
木星 2012/11/22 21h30m頃 R200SS+EXT+EF1.4X(合成f=2100mm) EOS CMR 1/20sec ISO400 kissX2 RegiStax5
(2)RegiStax5でフレーム合成後の画像 (約800フレーム)
(3)RegiStax5でWavelet処理後の画像 (右側の光点は衛星イオ)
(RegiStax5 Wavelet処理画面)
<検証結果>
(1)シーイングが悪かったので拡大率を抑えた結果、「×5クロップ」を
・・・・使っても、木星画像が小さすぎて画素が有効に使われていない。
・・・・(9/5のビデオ撮影の1/16の画素数しか、木星画像に使われていない。)
・・・・次回は、もっと拡大できる構成での撮影を検討。
(2)木星画像の画素数が少ない事、シーングが悪かった事を考えると
・・・・EOS CMRでの惑星撮影の潜在能力はおおいに期待できる。
(参考)
○RegiStax6が最新バージョンだが、一部dll(core210.dll)がダウンロードできなかった
ため、手持ちのVer5で処理をおこないました。
○RegiStax5の操作方法は、 を参考にしました。
○RegiStaxで処理ができるようにするためには、AVI形式のファイルでなければなりません。
そのため、わたしは以下の前処理を行っています。(クリックで各ダウンロードページへ)
・・・・・・・・「EOS CMR」 で得られた動画DATA
・・・・・・・・・・・・・↓
・・・・・・・・「QT Converter」 でフアイル変換 (* RegiStackの場合は不要 AviStack使用時に必要 )
・・・・・・・・・・・・・↓
・・・・・・・・「Virtual DubMod」 でAVIフアイルに変換
==========================================
めずらしく惑星画像についてのブログ記事ですが、
すばらしい画像を見せるわけでも無く、
かといって画像処理手順をくわしく書くわけでも無く、
中途半端で申し訳ありません。
ただ、惑星の撮影についても手の届く位置にある事は
確認できました。
来年の春・夏の良シーングの時期がきたら挑戦してみます。
みんなで作る 「みんなの宇宙(そら)」写真館。
コンテストでは無く、展覧会 です。
応募お待ちしています。
ただ今「みんなの宇宙(そら)」写真館オープン展示中!
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かといってこの季節撮影できる夜が来るのは奇跡にちかいし。
「なにかないかなあ?」と考えて思い出しました。
先月 の撮影を行ったとき、他にもなにか撮ったような・・・?
そうだ!シーングが悪くて月が悲惨な結果だったんで忘れていたけど、
確か木星を撮っていたはず。
考えてみれば、天体写真に再チャレンジして5年も経ったのに
まともな木星の写真を撮っていません。
調べてみたら最初に撮ったのが、2008年8月11日。
使った鏡筒はタカハシ90mmセミアポで、ほぼ30年ぶりに
木星の撮影で現役復帰した事になります。・・・・・・[元画像サイズ 3888×2592ピクセル 木星長辺 200ピクセル]
2008/08/11 21h30m頃 タカハシ90mmセミアポ(f=1200mm) Or9mm接眼鏡 1/4sec ×3枚(加算)ISO400 kissDX
StellaNavigator/AstroArts Inc.
木星の撮影に縁遠いのにはわけがあります。
○天候に恵まれないため、もし晴れたなら星雲・銀河を撮影する。
○もし月が出ていて空が明るければ、仕方なく月を撮影する事もある。
○月を撮ったあとに、たまたま木星が近くにあればついでに撮影する事もある。
なぜ積極的に木星の写真を撮ろうとしないかと言うと、
『たかが20~30分で撮り終えてしまうもののために、
重い機材を時間をかけて設営・撤収するのはイヤッ』
というのが本音です。
ただ最近の、動画を活用した惑星写真の画質の向上には目を見張るものがあります。
そこで、一度くらいは試してみる必要があるという事で撮ってみました。
・・・・・・・・[元画像サイズ 853×480ピクセル 木星長辺 320ピクセル]
木星 2010/09/05 R200SS+NLV9mm SONY HDR-CX170 60sec RegiStax
土星 2012/06/14 R200SS+NLV9mm SONY HDR-CX170 3500フレーム RegiStax
・・・・*いずれも惑星動画処理の定番ソフトRegiStaxの使い方もよくわからなかったのですが、
・・・・・・シーィングの良さにも助けられ、以前の画像より各段に解像度が上がっています。
そんなわたしが、先月22日に木星を撮影したのは、
上に記した「縁遠いわけ」の3番目にあたるのですが、
他にも理由がありました。
それはあらたな動画記録用ツール『 EOS Camera Movie Record 』を
使った惑星動画撮影の検証です。
EOS CMR(Camera Movie recordの略)は、CanonEOSカメラの
ライブビュー画像データを、直接パソコンに動画として記録できるフリーソフトです。
パソコン上でライブビュー画面を確認できるのは無論の事、シャッター速度や、ISO感度
も遠隔で設定できます。
更に惑星写真に有効と思われるのが「×5クロップ」で、縦・横とも1/5のサイズの
エリアだけを記録するというものです。(画素数でいうと1/25)
これにより、無理な拡大をしなくても画素を有効に使え、かつ保存容量を少なくできる
メリットがあります。
(1)記録された動画画像サンプル・・・・・・[元画像サイズ 848×568ピクセル 木星長辺 81ピクセル]
木星 2012/11/22 21h30m頃 R200SS+EXT+EF1.4X(合成f=2100mm) EOS CMR 1/20sec ISO400 kissX2 RegiStax5
(2)RegiStax5でフレーム合成後の画像 (約800フレーム)
(3)RegiStax5でWavelet処理後の画像 (右側の光点は衛星イオ)
(RegiStax5 Wavelet処理画面)
<検証結果>
(1)シーイングが悪かったので拡大率を抑えた結果、「×5クロップ」を
・・・・使っても、木星画像が小さすぎて画素が有効に使われていない。
・・・・(9/5のビデオ撮影の1/16の画素数しか、木星画像に使われていない。)
・・・・次回は、もっと拡大できる構成での撮影を検討。
(2)木星画像の画素数が少ない事、シーングが悪かった事を考えると
・・・・EOS CMRでの惑星撮影の潜在能力はおおいに期待できる。
(参考)
○RegiStax6が最新バージョンだが、一部dll(core210.dll)がダウンロードできなかった
ため、手持ちのVer5で処理をおこないました。
○RegiStax5の操作方法は、 を参考にしました。
○RegiStaxで処理ができるようにするためには、AVI形式のファイルでなければなりません。
そのため、わたしは以下の前処理を行っています。(クリックで各ダウンロードページへ)
・・・・・・・・「EOS CMR」 で得られた動画DATA
・・・・・・・・・・・・・↓
・・・・・・・・「QT Converter」 でフアイル変換 (* RegiStackの場合は不要 AviStack使用時に必要 )
・・・・・・・・・・・・・↓
・・・・・・・・「Virtual DubMod」 でAVIフアイルに変換
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めずらしく惑星画像についてのブログ記事ですが、
すばらしい画像を見せるわけでも無く、
かといって画像処理手順をくわしく書くわけでも無く、
中途半端で申し訳ありません。
ただ、惑星の撮影についても手の届く位置にある事は
確認できました。
来年の春・夏の良シーングの時期がきたら挑戦してみます。
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コンテストでは無く、展覧会 です。
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