今月2日の日曜日、ブログの記事作成に集中してたところ、
宅急便が送られてきました。
「はて、なんだっけ?」、思い出すまで少し時間がかかりましたが、
9月下旬に不具合発生で修理にだしていた
S○O COOLED 60D が帰ってきたのでした。
来年7月まで、小づかいが月5千円に減額された原因となった
冷却デジカメです。
「天体アルバム2012」の8・9月撮影分に登場してくるだけなので、
そんなもの持っているとは思われなかったでしょう?
2007年9月に購入し、今も現役で頑張ってくれている
Canon EOS Kiss DX (SEO-SP2) *FIL改造済み
この主役の座を奪うはずだったのが、7月3日に購入した
S○O COOLED 60Dでした。
購入の理由をあげれば
■より高画素 KissDX:1010万画素 ⇒ EOS 60D:1790万画素
■より高感度 KissDX:MaxISO1600 ⇒ EOS 60D:常用MaxISO6400
■より高階調 KissDX:RAW 12Bit ⇒ EOS 60D:RAW 14Bit
■操作性の向上 ⇒ EOS 60D:ライブビュー、バリアングル液晶
■冷却により低ノイズ ⇒ COOLED 60D: 冷却により常温より20℃低下
なのですが、衝動買いした最大の理由は
平常時¥218,000のものが、セール期間¥195,000と割引していた事。
撮影用鏡筒ならともかく、追加するカメラに20万以上も使うのには抵抗が
あったのですが・・・・(まさに衝動買いです。)
これまでの経験では、衝動買いのあとには後悔が・・・・・・・?
この先、何が待っていたのか?時間を追って振り返ってみます。
□2012. 7. 7
受注生産でかなり待たされる事を覚悟していたが、もう届いた。
あわててメモリカード(16M)と液晶保護シートを購入。
ACアダプタは近くのカメラ店で取り寄せのため来週以降の予定。
さっそく開封し、まずはダーク画像の取得をおこなった。
冷却は、ファンの予備運転(急激な低下を防ぐため?)を含め、
本冷却が完了するまで10分程度はかかる。
又、本冷却時にはファンが高速回転となり振動が撮像に影響はないか心配。
本番での使用の前に、ダークファイルのデータ取得もかねて基本性能を
検証してみた。
(1)冷却能力とノイズ低減
・・・・・・・・・・・・・・(冷却OFF +26℃)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(冷却ON +26.5℃⇒+0.2℃)
カタログ値では20℃以上とあったが、実際はそれ以上の約26℃くらいの冷却能力が
あった。(外気温・湿度など使用環境によっても変化すると思われる。)
ノイズはカメラボディにキャップをして露光。(共通DATA 180sec ISO 1600)
光を与えない状態での画像データという事は、ダークノイズになるが
実際の撮影では、画像処理時に『ダーク減算』する事で大部分は除去できる。
上の1枚画像には、同じ条件(気温・ISO感度・露光時間ほか)なら必ず同じ強さで発生する
定常的ノイズと、不規則に発生するランダムノイズが含まれている。
定常的ノイズだけなら理論的には『ダーク減算』で取り除く事ができる。
わたしの場合、『ダーク減算』で使用する「ダークファイル」は5~10枚程度を
加算平均したものを使う事により、ダークファイルに含まれる突発的ノイズを低減している。
上記の画像をそれぞれ5枚の加算平均したダークファイルで『ダーク減算』してみると、
ダーク減算後・・・(冷却OFF +26℃)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(冷却ON +26.5℃⇒+0.2℃)
それぞれダーク減算なしより、大幅にノイズレベルが低減されている。
(表示画像は階調幅を1/3に狭めてノイズ強調している点に注意)
*ここで予想外の事象を発見!
上記画像より、冷却する事によりランダムノイズも抑えられている事がわかるが、
各ダークフレームをよくみると、数は少ないため目立たないが、非常にレベルの
高い光点がランダムに写っている事がわかった。
レベルが高いため、10枚程度の単純な加算平均ではコンポジット後も残ってしまう。
(ステライメージなら「範囲外の値を除外」するため複数枚コンポジットする必要がある。)
高輝度ノイズの発生原因は不明だが、これにより内心
「冷却によるノイズ低減で、コンポジット枚数を減らす事ができる」
とのもくろみは、達成できないことがわかった。
(2)露光時間の差によるダークノイズ比較 (共通DATA 冷却ON ISO 1600 加算平均)
・・・・・(10分×5)・・・・・・・・・・・・・(5分×5)・・・・・・・・・・・・・・・〔3分×5)・・・・・・・・・・・・・・・・(1分×5)
上記画像から冷却ON時は、露光時間が増えてもダークノイズが増えていない事が
わかる。
以前kissDXの検証を行った際には、露光時間が増えるとダークノイズは確実に増加した。
ダークノイズが増えない理由を推測すると、露光時間が増えても温度上昇が無いためと
思われる。(kissDXでは長時間露光による熱の発生がノイズ増加につながっていた?)
(3)ISO感度の差によるダークノイズ比較 (共通DATA 冷却ON 3分×5加算平均)
・・・・・(ISO6400)・・・・・・・・・・・・・(ISO3200)・・・・・・・・・・・・・・〔ISO2500)・・・・・・・・・・・・・・(ISO1600)
正直いってこれはショックな結果だった!
冷却ONにしても、高感度時のノイズ増加は抑えられない!!
またもや当初のもくろみ
「冷却によるノイズ低減で、より高感度設定を可能とする事により
露光時間の短縮、またはより暗い銀河の拡大撮影を可能にする。」
は、消え去った。
冷静に考えて見れば、アンプゲインをUpすればノイズも増幅されるのは当たり前の話だった。
本番の撮影に入る前に
『冷却では無く、FIL解像だけのタイプにすれば良かった・・・』
との後悔の念が早くもよぎったが、
ほんとうに後悔する出来事は、この先に待っていた。
「帰ってきた、Cooled 60D (2)」 につづく
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みんなで作る 「みんなの宇宙(そら)」写真館。
コンテストでは無く、展覧会 です。
応募お待ちしています。
ただ今「みんなの宇宙(そら)」写真館オープン展示中!
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「はて、なんだっけ?」、思い出すまで少し時間がかかりましたが、
9月下旬に不具合発生で修理にだしていた
S○O COOLED 60D が帰ってきたのでした。
来年7月まで、小づかいが月5千円に減額された原因となった
冷却デジカメです。
「天体アルバム2012」の8・9月撮影分に登場してくるだけなので、
そんなもの持っているとは思われなかったでしょう?
2007年9月に購入し、今も現役で頑張ってくれている
Canon EOS Kiss DX (SEO-SP2) *FIL改造済み
この主役の座を奪うはずだったのが、7月3日に購入した
S○O COOLED 60Dでした。
購入の理由をあげれば
■より高画素 KissDX:1010万画素 ⇒ EOS 60D:1790万画素
■より高感度 KissDX:MaxISO1600 ⇒ EOS 60D:常用MaxISO6400
■より高階調 KissDX:RAW 12Bit ⇒ EOS 60D:RAW 14Bit
■操作性の向上 ⇒ EOS 60D:ライブビュー、バリアングル液晶
■冷却により低ノイズ ⇒ COOLED 60D: 冷却により常温より20℃低下
なのですが、衝動買いした最大の理由は
平常時¥218,000のものが、セール期間¥195,000と割引していた事。
撮影用鏡筒ならともかく、追加するカメラに20万以上も使うのには抵抗が
あったのですが・・・・(まさに衝動買いです。)
これまでの経験では、衝動買いのあとには後悔が・・・・・・・?
この先、何が待っていたのか?時間を追って振り返ってみます。
□2012. 7. 7
受注生産でかなり待たされる事を覚悟していたが、もう届いた。
あわててメモリカード(16M)と液晶保護シートを購入。
ACアダプタは近くのカメラ店で取り寄せのため来週以降の予定。
さっそく開封し、まずはダーク画像の取得をおこなった。
冷却は、ファンの予備運転(急激な低下を防ぐため?)を含め、
本冷却が完了するまで10分程度はかかる。
又、本冷却時にはファンが高速回転となり振動が撮像に影響はないか心配。
本番での使用の前に、ダークファイルのデータ取得もかねて基本性能を
検証してみた。
(1)冷却能力とノイズ低減
・・・・・・・・・・・・・・(冷却OFF +26℃)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(冷却ON +26.5℃⇒+0.2℃)
カタログ値では20℃以上とあったが、実際はそれ以上の約26℃くらいの冷却能力が
あった。(外気温・湿度など使用環境によっても変化すると思われる。)
ノイズはカメラボディにキャップをして露光。(共通DATA 180sec ISO 1600)
光を与えない状態での画像データという事は、ダークノイズになるが
実際の撮影では、画像処理時に『ダーク減算』する事で大部分は除去できる。
上の1枚画像には、同じ条件(気温・ISO感度・露光時間ほか)なら必ず同じ強さで発生する
定常的ノイズと、不規則に発生するランダムノイズが含まれている。
定常的ノイズだけなら理論的には『ダーク減算』で取り除く事ができる。
わたしの場合、『ダーク減算』で使用する「ダークファイル」は5~10枚程度を
加算平均したものを使う事により、ダークファイルに含まれる突発的ノイズを低減している。
上記の画像をそれぞれ5枚の加算平均したダークファイルで『ダーク減算』してみると、
ダーク減算後・・・(冷却OFF +26℃)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(冷却ON +26.5℃⇒+0.2℃)
それぞれダーク減算なしより、大幅にノイズレベルが低減されている。
(表示画像は階調幅を1/3に狭めてノイズ強調している点に注意)
*ここで予想外の事象を発見!
上記画像より、冷却する事によりランダムノイズも抑えられている事がわかるが、
各ダークフレームをよくみると、数は少ないため目立たないが、非常にレベルの
高い光点がランダムに写っている事がわかった。
レベルが高いため、10枚程度の単純な加算平均ではコンポジット後も残ってしまう。
(ステライメージなら「範囲外の値を除外」するため複数枚コンポジットする必要がある。)
高輝度ノイズの発生原因は不明だが、これにより内心
「冷却によるノイズ低減で、コンポジット枚数を減らす事ができる」
とのもくろみは、達成できないことがわかった。
(2)露光時間の差によるダークノイズ比較 (共通DATA 冷却ON ISO 1600 加算平均)
・・・・・(10分×5)・・・・・・・・・・・・・(5分×5)・・・・・・・・・・・・・・・〔3分×5)・・・・・・・・・・・・・・・・(1分×5)
上記画像から冷却ON時は、露光時間が増えてもダークノイズが増えていない事が
わかる。
以前kissDXの検証を行った際には、露光時間が増えるとダークノイズは確実に増加した。
ダークノイズが増えない理由を推測すると、露光時間が増えても温度上昇が無いためと
思われる。(kissDXでは長時間露光による熱の発生がノイズ増加につながっていた?)
(3)ISO感度の差によるダークノイズ比較 (共通DATA 冷却ON 3分×5加算平均)
・・・・・(ISO6400)・・・・・・・・・・・・・(ISO3200)・・・・・・・・・・・・・・〔ISO2500)・・・・・・・・・・・・・・(ISO1600)
正直いってこれはショックな結果だった!
冷却ONにしても、高感度時のノイズ増加は抑えられない!!
またもや当初のもくろみ
「冷却によるノイズ低減で、より高感度設定を可能とする事により
露光時間の短縮、またはより暗い銀河の拡大撮影を可能にする。」
は、消え去った。
冷静に考えて見れば、アンプゲインをUpすればノイズも増幅されるのは当たり前の話だった。
本番の撮影に入る前に
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ほんとうに後悔する出来事は、この先に待っていた。
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