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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
つかの間のハート星雲(カシオペア座)
2013年12月06日
|
天体写真(星雲・星団)
4日の夜、家内を駅まで迎えに行くため外に出たら満天の星空。
天気予報から全く期待していなかったので、家に戻って大慌てで設営。
結局本番の撮影開始できたのは23時少し前。
既に南中時刻をかなり過ぎたカシオペア座の
ハート星雲
の撮影を開始。
* 前回、冷却ファン密閉による温度上昇で使用を断念したはずの”
乾井送兵衛
”のようなものが・・
しかし、撮影開始して1時間も経たないうちに
全天、雲に覆われたのでありました。
しばらく待ったのですが雲は厚くなるばかり。
”
どうせ、こんな事だろうと思った
" と
うそぶきながら、早くも撤収に入る
雲上
(
くもがみ
)なのでありました。
いつもなら1時間程度放置して様子を見るのですが、
前回そうしていたら、雷が鳴りだして大慌てで撤収した経験があります。
越後のこの時期はまったく油断ができません。
結局5分露光9枚撮ったのですが、終わりのほうの3枚は雲で使えず。
ハート星雲
(
IC.1805
)
(カシオペア座)
( 左下に見える散光星雲は
IC.1848
)
撮影DATA
:
2013/12/04
22:45’~ CanonNFD
300
mmF2.8(手製絞りF4)
露出 5分×6枚
ISO 1600 LPS-P2FIL Cooled 60D (気温5℃ 冷却-14℃)
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7 FlatAide
30分ほどの撮影成果だけで、撤収が終わった頃には日が変わっていました。
やがて雲が切れ、再び星空が・・
もう、再度設営する気力が残っていませんでした。
(たぶん、また曇るし)
そこで、コンパクト赤道儀の
ToastPro
で撮る事にしました。
その後は流れてくる雲に中断されながらも、朝まで撮影する事ができました。
レンズはTamron の広角~標準ズームで、ソフトフィルタを使用しています。
カシオペア・ペルセウス座 境界付近
( 中段やや左に
IC.1848・1805
が小さく写っています )
撮影DATA
:
2013/12/05am
01:05’~ TAMRON Zoom17-50mmF2.8(f=
23
mm絞りF3.2)
露出 3分×6枚
ISO 1600 PRO SOFTON-A+LPS-P2FIL Cooled 60D (気温5℃ 冷却オフ)
ToastPro ステライメージ7
星が大きくにじんでいるのは、ソフトフィルタだけでなく、
うす雲通過 及びレンズ前面のくもりの影響です。
==========================================
週間予報で見る限り、越後には太陽も星も全く姿を見せません。
それでも雲の切れ間を狙えば撮れることもあるかも知れません。
ただし、突然の雷や雨もある事から、
コンパクト赤道儀での撮影にとどめておいた方が良さそうです。
雲上
(
くもがみ
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コメント (2)
ちっちゃくても、らせん星雲。
2013年12月05日
|
天体写真(星雲・星団)
2日夜、早い時間に撮った南天の
らせん星雲
です。
焦点距離300mmの望遠レンズでの撮影のため、とてもちっちゃいです。
撮影DATA
:
2013/12/02
19:23’~ CanonNFD
300
mmF2.8(手製絞りF4)
露出 3分×11枚
ISO 1600 LPS-P2FIL Cooled 60D (気温6℃ 冷却-15℃)
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7 FlatAide
らせん星雲のクローズアップです。(画像クリックで等倍表示)
低空の上に薄雲で空が明るく、3分までの露光しかできませんでした。
総露光時間でも30分余りしかなく、ザラついた画像になりました。
このあと、撮った
NGC253銀河
の画像は前回の記事でお見せしましたが、
雷まで鳴る天気となったため慌てて撤収しました。
次第に雲が増え、雷まで鳴りだしました。
この夜は湿度が90%近くもあり、使用している冷却デジカメ内部の
冷えた部分が結露し、電気回路がショートするトラブル発生。
このようなトラブルは前にもあり、これで5回目になります。
結露を防ぐために作ったのが”
乾井送兵衛
”だったのですが・・。
シリカゲルで乾燥させた空気を、ポンプでカメラを覆った袋内に送り込むというもの。
この夜 初めて使ってみたのですが、冷却用ファンまで密閉したため
温度が上昇し、カメラがあまり冷えない事がわかりました。
そこで、今度はこんなものを作り始めました。
一体なにを作っているのでしょうか?
それはまた次の機会に
==========================================
夜9時過ぎに外に出たら思いがけず星が輝いていました。
すぐ雲がでるのだろうと思いながらも設営開始。
撮り始めてしばらくしたら一面雲で撤収。
ところが撤収し終わったら素晴らしい星空に。
また曇るだろうと再設営はせずに、ToastProで撮影しています。
疲れる割に成果が少ないこのパターンが一番きらいです。
雲上
(
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コメント
”乾井送兵衛”役に立たず、5度目のカメラトラブル
2013年12月03日
|
機材
いよいよ冬型となり、日本海側には連日雲が押し寄せるようになりました。
そんな2日夕方、金星が明るく輝いていたので、
早い撤収も覚悟で家の裏口のスロープに設営しました。
天気の急変に対処できるよう、メインのR200SSでは無く
小型軽量の望遠レンズの300mmで南天の対象を狙う事にしました。
中央上の明るい星はβCet(デネブカイトス)、右下はαPsA(フォーマルハウト)
こんな空でも、雪国のこの季節は撮らないと "
もったいない
"。
撮りはじめの頃の気温6℃、湿度は高く
88
%
。
Cooled60D
の冷却ONで、
結露によるトラブル発生
のおそれ
大
です。
そこではじめて ”
乾井送兵衛
” を冷却ONで使う事にしました。
*乾燥空気を送りこむため作った”
乾井送兵衛
”については
を参照ねがいます。
事前にシミュレーションはやっていたのですが、
実際に使うのは初めてです。
プチッ袋の装着やチューブの接続も問題なし。
乾燥空気送入も問題なし。
完璧!
と思われたのですが・・
袋が次第に暖かくなり、カメラ内も本来なら-15℃くらいまで冷却の筈が
-5℃くらいまで上昇。
冷却用FANの空気が閉じ込められる事により、冷却能力が下がる事は
想定していたのですが、これほどとは!
まだ温度上昇しそうだったので、 ”
乾井送兵衛
” 無念の退場。
結局この夜はそのまま冷却ONで、
らせん星雲
と
NGC253銀河
を
狙ったのですが、どんどん薄雲が広がり
一旦中断して部屋に戻り、再び外に出た時は一面どん曇り。
それどころか、遠くで稲光と雷鳴が聞こえています。
大慌てで撤収!
それが悪かったのか、あとで60Dの画像を取り込もうしたところ・・
60Dの電源が入りません
。
これで5度目のトラブル発生になります。
幸い、FFフィルタも外し暖かい部屋で乾燥させたところ、
翌日の昼頃には回復しました。(今回も、これでオシャカかとヒヤヒヤ)
撤収前にうす雲を透して撮った、総露光時間わずか15分の
NGC253
銀河 と
NGC288
球状星団
(ちょうこくしつ座)
です。
撮影DATA
:
2013/12/02
20:24’~ CanonNFD
300
mmF2.8(手製絞りF4)
露出 3分×5枚
ISO 1600 LPS-P2FIL Cooled 60D (気温6℃ 冷却-15℃)
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7 FlatAide
==========================================
湿度100%ちかい越後の冬では冷却はやめるべきなのか?
それとも、せっかく作った"
乾井送兵衛
"を生かす手立てを考えるのか?
星は分厚い雲の上。考える時間はたっぷりあります。
雲上
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小さくても個性で勝負。NGC891銀河(アンドロメダ座)
2013年12月01日
|
天体写真(系外銀河)
24日夜、ペガスス座の
ステファンの五つ子
の後に狙ったのは、
ちょうど天頂付近にあったアンドロメダ座の
NGC891
銀河
。
同じアンドロメダ座の大銀河
M31
に比べれば、
見かけも小さく知名度も今一ですが、真横から見たその姿は個性的で
これまでも何度か撮影しています。
この夜は透明度が悪く、月が昇る頃には北極星も見えなくなってしまいました。
いつもならリモコンセットで部屋でぬくぬくなのだが、
どんどん透明度が落ちる中で頻繁にガイドチエックする雲上(くもがみ)の図。
結局10分露光12枚撮ったのですが・・
左は撮影1枚目 右は最後に撮影した12枚目 (画像処理なしのCanonDPP画像)
もったいないので、最後の2枚を除いてコンポジットしちゃいました。
NGC891銀河
(アンドロメダ座)
撮影DATA
:
2013/11/24
21:39’~ VixenR200SS+Canon1.4X(合成f=
1,120
mm F5.6)バーダーMPCCⅢ
露出 10分×10枚
ISO 1600 LPS-P2FIL Cooled 60D (気温5℃ 冷却オフ)
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7 FlatAide
撮影スキルが上がっても、空が悪けりゃどうしようもありません。
去年撮ったものの方がましです。
去年とはカメラもコマコレクタも異なり、おまけに縦・横位置まで違う。
それでもやってみました。
恒例の
年またぎコンポジット
!
これで総露光時間3時間になりました。
(重複部分だけトリミング)
銀河部分の等倍画像です。
==========================================
NHKでは消滅したアイソン彗星の特番を
番組タイトル名を変えて放送するようです。
なんと”
彗星爆発!
”という語句が。
目立てばいいというところは、まるでわたしのブログ記事タイトル。
雲上
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