雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

初ショットは名月前の月 (VC200L)

2014年09月08日 | 機材
昨日(7日)の日中は強い日差しの中、庭の桜の木に上って枝きりを行いました。
夜になっても雲が出る様子は無く 久しぶりの天気だったのですが、
中秋の名月の前日ということで空が明るく月しか撮れません。
そこで満月前の月で、先日ポチッた中古のVC200Lの試し撮りを行いました。

( 月の光を浴び まるで、カタログから抜け出てきたような艶姿。 )
鏡筒が軽いため、バランスウェイト一個で足りています。
ガイドが不要だと、こうもシンプルな設営で済みます。

月をどう撮るか少し考えたのですが、初ショットという事もあり
できるだけ枚数を多く撮影し、AviStackで画像処理をすることにしました。
厳密には初ショットは月では無く、ピント合わせ用にとったアルタイル(わし座)です。
 
バーティノフマスク像(左)の切れ込みの鋭さはかなり期待できそう。

VC200Lで撮った初ショットです。
中秋の名月前夜の月 
( 画像クリックで35%まで拡大できます )
( VC200L直接焦点f=1,800mm では、月の全体が収まらないため上下2枚に分けて撮影しています。 )
撮影DATA: 2014/ 9/ 7 21:20~ Vixen VC200L(f=1800mm F) 露出 1/80秒×18枚×2モザイク 
ISO 100  KissX2(ノーマル) EM-200USD赤道儀 AviStack
AViStackの使用メモリの制約から、撮影した画像をさらに2枚に分割して処理し、
処理後の画像をマイクロソフトICEでモザイク結合しています。

全体縮小画像では細部が見えないため、欠け際(左側)を等倍でトリミングしてみました。
( 画像クリックで等倍まで拡大できます )

長焦点で周辺部でも像が劣化せず、月・惑星には向いているようです。

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中秋の名月の今夜も晴れそうです。
厳密には明日が満月ということは、多少は欠けているようです。
それにしても昨年も中秋の名月までの3日間晴れました。
ずっと悪天候だったのに、どうなっているんでしょう。

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カシオペア座の2大散光星雲(IC1805・IC1848)

2014年09月07日 | 天体写真(星雲・星団)
日が替わった4日amになってから雲が薄くなったため、パジャマ姿のままで撮影した3タイトル目です。
薄明が迫っていたため総露光時間は40分足らずの画像です。
IC1805 & IC1848 (カシオペア座)
( 左側の散光星雲が IC1848、右側が IC1805。 それぞれ 「ソウル星雲」「ハート星雲」の別名があります。 )
撮影DATA: 2014/ 9/ 4am 03:28~ Canon EF Zoom70-200mmF2.8(f=200mm F3.5) 露出 3分×12枚コンポジット 
ISO 1600  Cooled 60D (気温25℃ 冷却 0.5℃) LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7 FlatAide

やはり薄雲はあったようで、明るい星のまわりが青くモヤっています。

撮影中のおりおんショットです。
今回は30秒露光の固定撮影を5枚重ね合わせてあります。
( 二つの散光星雲は望遠レンズの向いている方向、画面やや上になります。 ほぼ中央にカシオペア座のくずれた”M”の字が見えています。)


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家内の指示で、昨日はガレージのシャッターのペンキ塗り、
今日はサクラの木に登って伸びた枝を切り落とし。
ポチッた弱みもあるのですが、今週末来客がある予定のため。
ポチッたVC200Lはどうした! という声が聞こえてきそうですが、
もし今夜晴れたら満月ちかい月が初ショットになる予定です。
( 静止画でいくか、動画でいくか検討中 )

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散光星雲IC1396(ケフェウス座) 広域

2014年09月06日 | 天体写真(星雲・星団)
これも日が替わってからパジャマ姿のまま設営し、ジャック彗星のあとに撮影したものです。
散光星雲IC1396 広域 (ケフェウス座)
( 右上の明るい星は2等星のαCep。 左右の両端が明るいのはカブリの影響かと思います )
撮影DATA: 2014/ 9/ 4am 02:07~ Canon EF Zoom70-200mmF2.8(f=100mm F3.5) 露出 3分×12枚コンポジット 
ISO 1600  Cooled 60D (気温25℃ 冷却 0.5℃) LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7
f100mmの望遠レンズでわずか30分程度の露光でもこれだけ写ってくれるのは、
IC1396が大きく明るいからなのですが、それもカメラのフィルタ改造が前提となります。

今回もこのレンズの片ボケをごまかすために ”こってり”仕上げにしてあります。
わたしの場合、どの程度派手に仕上げるかはステライメージ7の一連の処理完了後、
Canonのカメラ付属ソフトigital hoto rofessional でおこなっています。
今回の画像については
( 画像クリックで拡大表示できます )
[ D.P.P 処理  ]

[ D.P.P 処理  ]
* 実はブログ掲載にあたってまだ派手さが足りないと、このあと更に彩度を120%上げてあります。


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先日ポチッたVC200L届いております。
( 手前がポチッたVC200L )
月の撮影なら即実戦投入可能ですが、親亀子亀方式のガイドは困難そう・・
カメラ接続で重心がほとんど筒の底付近で、重心位置にバンドが付けられません。

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パジャマで撮ったジャック彗星(9/4am)

2014年09月05日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
例によってGPVの雲予報では一晩中うす雲のはずだった3日夜。
寝る前に家内が明日の天気を知るためTVのデータ放送を見て教えてくれました。
あんた今、星が出てることになってるけど・・
夕方見た時は空は雲に覆われていたのですが、念のため外にでてみたら北極星が見えています。
もう寝るところだったのでパジャマのまま設営を開始。
薄雲はやはりあるようで、方角により星の輝きに差があります。
最初に撮影したのは、はくちょう座の北アメリカ星雲に近づきつつあるジャック彗星。

北アメリカ星雲に近づくジャック彗星
( やや下にある明るい星は はくちょう座のデネブ )
撮影DATA: 2014/ 9/ 4am 01:08~ Canon EF Zoom70-200mmF2.8(f=100mm F) 露出 2分×12枚コンポジット 
ISO 1600  Cooled 60D (気温25℃ 冷却 0.6℃) LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7
以前にもブログで報告済みですが、このレンズは画像の下に行くほど星像が甘くなっています。
参考に彗星核位置を基準に重ね合わせた25分間の画像です。
( 画像クリックで 拡大画像(30%) を表示 )
この撮影に先立ち、サンニッパレンズでも彗星を単独で撮影していました。
ジャック彗星
撮影DATA: 2014/ 9/ 4am 0:22~ Canon NFD300mmF2.8(手製絞り F) 露出 2分×10枚コンポジット 
ISO 1600  Cooled 60D (気温25.5℃ 冷却 0.3℃) LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7
わずか20分間でも彗星核が移動しているのがわかります。(左上から右下へ)
薄雲があったため、明るい星がにじんでいます。
こちらも参考に彗星核位置を基準に重ね合わせたものを。
( 画像クリックで 拡大画像(30%) を表示 )

撮影中のおりおんショットです。
( 左の明るい星がデネブ 右上はカシオペア座 )
今回は湿度が60%と低めだったため、冷却ONでも『乾囲送兵衛』は使用しませんでした。


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結局 朝の薄明が始まるまでパジャマ姿で撮影しました。
天敵の蚊の羽音も聞こえたのですが、
風が強かったためか実害はありませんでした。

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ポチッてしまったあとの理屈っぽい言い訳

2014年09月04日 | 機材
ずっと晴れないのが悪いんだ! と言い訳しながらポチッてしまいました。
何をポチッたかというと・・中古ショップで見つけた
( クリックで商品画像表示します )

もう機材は増やさず「あるを尽くして」少しずつ断捨離せねばと、
この2年間大きな買い物をしないできたのですが・・

以下は購入に至った理屈っぽい言い訳です。

◆ 心理的背景 ◆
〇 思いがけず講演会という形でこれまでの撮影成果の集大成を見せてしまったこと。
〇 メジャーな対象はひととおり撮影済みで、
今後同じ機材で目新しい画像をお見せできる自信がないこと。

◆ なぜVC200Lか? ◆
中古を選んだのは家内を説得するのに有利だからなのですが、
もう一つ中古の商品で気になったものがありました。
( 今見たら もう ”売り切れ”になっていました。)
一時期、次に鏡筒を買うとしたら口径25㎝しかないと考えていた時期がありました。
特にこの鏡筒は比較的軽量で性能が良さそうと前から気になっていました。
それでもVC200Lを選んだ理由は・・

● 身体および赤道儀にやさしい軽量・小サイズであること。
VC200L・・6.9㎏ 232Φ×600㎜ オライオン25㎝F4.8・・11㎏ 280Φ×1140
お財布にやさしい投資額
VC200L・・・コマコレクタ不要、各種撮影用器材は手持ちのR200SSのものが使用可能
オライオン25㎝F4.8・・・高価なコマコレクターをはじめ、撮影には各種器材の追加購入が必要

そして一番のポイントが
光学性能が良い
上の図は「天体望遠鏡徹底ガイドブック」(誠文堂新光社)を参考に、
中心付近の星像のイメージを比較したものです。(ピクセル数は60D)
更にガイドブックには、周辺部でも星像の劣化が少ないのが特徴とあります。

■ 胸をよぎる不安 ■
いつもの事ですが、ポチッた後には 早まった!のでは? という不安が・・
今回の場合は次のようなものが
焦点距離1,800㎜のガイドは実用可能か? (これまでの実績は1,500㎜まで)
アリガタレールが邪魔をして親亀子亀方式が不可能。(レールは簡単に外せるか?)
検索してもこの機種で撮影した素晴らしい画像が少ない。(使いこなすのがやっかい?)


まだ物が届いていないうちから心配しても始まりませんのでこの辺でやめますが、
結果として一番利用する形態になりそうなレデューサ(f=1,293㎜F6.5)も注文してしまいました。
(これでもまだ新品購入価格よりかなり安い・・これも言い訳?)


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今後はR200SS+エクステンダーのパターンは無くなりそう。
思わずポチッてしまったが元は取れるのか。
逐次ブログで報告いたします。

雲上くもがみ
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