図書館の子ども室の本棚で見つけた《長田弘詩集》から。
聴くこと
土が語ることば。泥が語ることば。
空のひろがりが語ることば。石が語ることば。
遠くの丘が語ることば。巻雲が語ることば。
蜂が語ることば。老いた樹皮が語ることば。
バッタが語ることば。シャクナゲが語ることば。
昼には、川が、夜には、大熊座が語ることば。
耳をかたむけるのだ。大事なことは、
見ることではなく、聴くことなのだと思う。
誰のためでもなく、誰でものでもないことば。
眼で聴く。そして、耳で見るのだ。
けっして語ることをしないものらが語ることば。
どこにもない傷口から流れだすこと
お願い
「聴く」「聞く」…に関連する、言葉・詩・和歌・エピソードetcを探しています。何かご存知でしたら教えてください!
「サウンド・オブ・サイレンス」の歌詞を
連想していました。
「People talking without speaking
People hearing without listening」
話すことなく語り、
耳を傾けることなく聞いている
お百姓さんは、日照り続きの様子を見ると、
畑の野菜の悲鳴が聞こえるとか。
お母さんは、遠くで赤ちゃんの泣き声が聞こえると、
その顔が見えるんだとか。
眼で聞く、耳で見る、って
とてもいい言葉ですね。
昨晩は、ご苦労様でした。
「サウンド・オブ・サイレンス」、お百姓さん、お母さんの言葉感謝です。
【落穂拾い】に使わせていただきます。