里村専精師の「浄土真宗にようこそ」No99をお届けします。
「他力の大信」と親鸞は言いました。
「大般涅槃を超証する」と親鸞は言います。
「他力の大信」は、往生を決定しています。
が、証という「他力の真証」をその信に含むものです。
けれども、決してこれを混乱してはいけないのです。
信と証の違いは、往生と成仏の違いです。
私たちは「他力回向の大信」を承けて、往生する身になるのです。
描かれたような極楽を楽しむのではありません。
むしろ極楽を拒絶して、広範な人間の反宗教的な事情を身の課題にするのです。
成仏は信の結果である証に委ねて、人は娑婆に凡夫として仏道を確かめるのです。
それは、凡夫に展開する空前絶後の仏道なのです。
法然上人は、法としての念仏の一道の独立を宣言されました。
その事業の継承として、
親鸞は人類的視野の仏道を、 仏道の機として生きる身に、実現されたのでした。
そこに法のみならず、機(人類)の真実においても念仏の一道は独立しました。
のみならず、それは人間が描いた総ての宗教をも担う意味を持ちます。
「顕浄土教行証文類」は、真実の仏道の開顕を成しとげているのです。
《学習会のご案内》
◇カウンセリング研究会【くりのみ】 *タワーホール船堀
*道元とカウンセリングコース(毎月一回 最後の金曜日・夜)
*親鸞とカウンセリングコース(毎月一回 最後の土曜日・午前)
◇ほっこり井戸端《法音道場》in 願海庵(毎週水曜日・夜) *本郷三丁目「願海庵」
◇(願海庵)やさしい仏教塾(毎月一回 最初の金曜日・夕) *本郷三丁目「願海庵」
◇ほっこり井戸端《法音道場》in東伊豆稲取(毎月第三月曜日と次の火曜日) *東伊豆町稲取444-2
具体的な日程はコチラから。
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《法音カウンセラー・釋真聴》は、 お仲間の皆さまとご一緒に、
『教行信証』『歎異抄』『正法眼蔵』の音読&『親鸞和讃』をうたっています。
また、ご参加の皆さんによる井戸端(語り合い)を大事にしています。
ご同行の皆さんのご参加をお待ちしています。