午後二時すぎ、駅地下の《スパゲッティー店》で、遅いランチ。
お箸でいただくお店。
一人客が多かったのですが、ほぼ満席。
スタッフが、爺一人を四人席に案内。
隣の席は、若者二人。
食事を終わっているのに、マスクをしない。大声でのお喋り。
「カウンセリングが どうのこうの・・・!」
「コーチングが、どうのこうの・・・!」
「統合失調のカウンセリングが、どうのこうの!」
「クライエントを上手に集めれば、儲かる」
「ボクが広告塔になれば、バッチリ・・・!」
大学生なのだろう。
小柄な方が、カウンセリングの勉強をしている模様。
大柄の体育会系が、小柄の方に取り入って起業を勧めている感じ。
五十年以上、「カウンセリング」に関心を寄せてきた爺。
若者の幼稚・的外れな会話に・・・「カウンセリング」を汚された感じ。
マア、それはそれとして、大声とマスク無しのマナー違反が気になる。
「注意」をしようと思いましたが、暫く待ちました。
長話は終わりません。
「あなた達には、カウンセリングを勉強する資格はありません!」と。
ビッシッと、「注意・指導」はしませんよ。
若者が切れたら怖いですから。(笑)
暫くして、
カウンセリングの勉強をしていると思われる小柄な大学生に、
爺:「突然の声かけですみません。カウンセリングで一番大事なことは何ですか?」と。
小柄な大学生:「そうですね。それと、傾聴とか、共感とか」と。
爺:「一番大事なのは、“沈黙”です」
大柄な大学生:無言で反発の雰囲気。(“沈黙”の意味が分からなかったようです)
小柄な大学生:「この人(爺のこと)カウンセリングが分かっているみたい!」
大柄な大学生:小柄な友人のサポートで、一呼吸出来た感じ。
小柄な大学生:「沈黙より、傾聴とか!共感とか!」
爺:「そうそう、傾聴も共感も大事です。いま・ここでの“カウンセリングマインド”は?“沈黙”ですよ!」
若者二人。ようやく気がついたようです。
マスクを付けてくれました。
~暫くの「間」~
小柄な大学生:爺に向かって「カウンセリングのことを知っていますか?」
爺:「昔のことです。ところで、ロジャーズを知っていますか?」
小柄な大学生:「知っています。何冊か読みました」
爺:「どんな書名?」
小柄な大学生:「それはちょと・・・!」
~マア、読んで模様~
爺:「ロジャーズ全集の中から、『人間論』『パーソナリティ理論』を読んでくれると嬉しいです」
~老爺心かな!(笑)
爺は、運ばれた(海鮮スパゲッティー)をいただきます。
若者二人は、居心地悪かったのでしょう。
すぐ、ブスッと硬い顔で立ち上がりました。
会釈ぐらいあると、嬉しかったのですが・・・
大柄な大学生、カバンはヴィトンでした。
マア、(大学生にヴィトンは似合わない!) 爺の古い価値観かな???
爺の反省がひとつ。
立ち上がった二人に、「愛語」の一言がなかった。(精進・精進)