昨日の夕方に試乗した感じでは、なかなか調子は良かった。
でも、気になっている箇所が残っていたことも事実・・・
一般的には「調子の良いAS1」なんだけど、自分の中では高回転域のパンチが足りない気がしていた。
組み上がってまもなかったので、スロットル開度も抑えていたし・・・
と言うことで、軽く走らせてみた。
今日は、回転を上げて走ったんだけど、やはりもう一山あって欲しい気がする。
いや!
正常なAS1でスロットル全開の場合、もっと危険な加速をするはずだ!
まだ点火系に魔物が潜んでいるんだろうか?
さて・・・
最初は、ずっと引きずっていた「ドエル角」に関しての確認作業。
AS1のマニュアルには140度って書いてあるけど、実際にはもう少し少ないと思っている。
この子の場合、ドエル角を納得できるところまで大きくするには、コンタクトブレーカーの接点ギャップを調整する必要があった。
まぁ、それでも点火時期は正常に合わせられるし、走った感じは問題ないように思える。(スロットル開度中域まで?)
でも、ドエル角に影響を与えそうな部品って他にないだろう・・・あれ?
もしかしてカムになにかあるのか?
アーマチュアの問題を発見して喜んでいたけど、カムにもなにか潜んでいるとしたら・・・
写真真中がAS1エンジンに付いていたカムなんだけど、キー溝位置にポンチマークが打ってある。
もちろん純正部品には存在しないマーク!
なにかあったんだろうか?
何気なく裏側を見ると、研磨の跡が普通ではない気がした?
下の真ん中のやつね!
普通はフライス?で面研したようなクロスハッチが見えるけど、このカムって横方向の跡だぞ!
断言はできないけど、なにか理由があって追加加工をやったんだろうか?
まさか!
アーマチュアの歪みを補正するために、カムに微妙な角度を付けたのか?
結論から言うと、僕のAS1から剥ぎ取ったカムを使ったら、なんとなく満足できるドエル角と点火時期になった気がする。
と言うことで、軽く点火時期を調整して・・・
あいやぁ!
中回転域のトルクが太くなった!
そうとわかれば!
早速店に戻り、まじめに点火系の調整を行う。
それでは!
いままで封印していた「全開走行」!
おゝ!
中回転域で太くなったトルクが、回転数の上昇に比例してモリモリ出てくる感じ!
すくなくとも125ccの加速ではないね!
このエンジンには、0.5ミリオーバーサイズのピストンが組んであるのも関係していると思う。
それにしてもAS1Dらしい暴力的な加速をする。
やはりAS1Dに乗っている大泉のお客さんにも試乗していただいたが、高評価だった!
今日はテストコースを借りられなかったので、高速域のテストが出来なかったが、感覚的に余裕で大台に入ると思う。
さて
店に戻って答え合わせなんぞを?
ドエル角テスター登場!
さほど登場回数は多くないけど、気になる時に引っぱり出される測定器。
マニュアル値には届かないけど、理論値には入っていた。
この値に関しては、もう少し調査する必要がありそうだ。
ちなみにHS1も数値的には同じだった。
さて、これで本当に終わりにしたいんですが・・・
って言うか、お腹いっぱいです・・・