京都のハートピアでフェルデンクライスのFTを受けました。
講師は初対面の女性。
フルートを長時間練習すると、右側の肩や肩甲骨が凝ったり、腰が張ったりすると、いうことで、右側の方や足を横になって触っていただきました。
マッサージではなく、本当に小さな力で触れて行きます。
普段、腕を動かしている時には、肩甲骨があるかどうか?なんてことは意識せずに動かしています。先生が肩甲骨の上に軽く手を置くことで、私の脳が肩甲骨を意識します。
ゆっくりと繊細な動きを意識することで、腕や手を動かす時に使っていた無理矢理な動き、こう動かさなければならないというような、思い込んでいたワンパターンの動きとは、違う動かし方のルートが開かれます。
右側だけをしたので、右側が暖かい。直後は、差が気持ち悪いですが、脳は賢いので、片側で出来たことをもう片側に伝えるそうです。数分で、戻りました。
肩が軽いし、足の先まで暖かい。
帰りに伊勢丹の駅美術館で、「海を渡った古伊万里展」セラミックロードを見て帰りました。1690年代から、1730年代まであった東インド会社に依頼されて作られた古伊万里焼の陶器の展覧会です。
オーストリア、オランダ、ドイツ、東南アジアに輸出された有田の陶器。
青磁、青一色の染付けから、朱色、緑、黄色、歴史が下ってはワイン色や、黄金の細工など短い期間に、世界中のニーズに応えるために、いろんな国の様式や、図柄を貪欲に取り入れ変化しているのがわかり、とてもおもしろかった。
中国の香具、イラクの水パイプの容器、オーストリア貴族が髭を切る時に使った特殊な形の皿、オランダの貴族の肖像入りの壷。
シェーブルン宮殿にある大きな壷は、中にポプリを入れてお客様がいらした時に蓋を開けて、香りを楽しんだとか。
日本で焼き、中国で加工したり、ヨーロッパまで持って行って、金の台座をつけたりして、宮殿に入ったものもたくさんあり、絢爛豪華な磁器の間に飾られています。
多分有田の陶工は、西洋の陶器も、使い方も知らなかったのかもしれないのに、あのまま、東インド会社が続いていたらどうなったのか?
いろいろ想像が膨らみました。
不景気を打破する鍵は、こんなルーツから学ぶことかもしれません。
なかなか良い一日でした。