宗廟というのは、韓国の李氏王朝の王様の位牌が祭られているところです。両開きの扉一組分が一人の王様で左から順番に、初代から最後の王族まで祭られています。「イ・サン」は13番目。「チャングム」の中宗、「トン・イ」の粛宗も祭られています。世界で二番目の長さの木造建築だそうです。
一番は、京都の三十三間堂。実は、宗廟を見た途端、三十三間堂を思い出しました。私の直感ですが、この建物の広く長い廊下、大きな瓦屋根のカーブなど、二つの建物の共通点がそれを思い起こさせたのです。とても日本と韓国の文化の近さを感じました。
今日は午後、心と体のボディワーク。
自分が、傷ついたり、怒ったりしたことを話すのに、笑って楽しそうに話してしまう。
言葉では「傷ついているんです」と言っているのに、なぜ通じないんだろう?
そういうことが、よくあって、大概は相手が良くきいていないからだと、思ってきました。
ところが、今日は、メンバーの人に話を聞いてもらってどんな感じがするか?を聞いてもらったら、傷ついた話なのに、喜びを感じたというのです。
背中を触ってもらって、呼吸が深くなり、リラックスし、自分の体の重さを感じながら話すと、ようやく、私の怒りや傷つきが見えたというのです。
どの感情も自分の中にあったものですが、伝わり方がこれほど違う。
体の重さも初めからあったもので、触ったから生まれたものではない。
人に緊張して、呼吸を浅くし、身体を固めていると、脳がうまく働かないのです。
人を前にして緊張していては、どんな話も、演奏も、伝わらない。そのことが、現実として理解できるような気がしました。
だからって緊張しなくなるなんてことは無いけれど、糸口が見えたような気がします。