音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

アウアー、ホップナー.ラリューリサイタル

2011-08-23 20:24:29 | コンサート

コンヴェンション一日目の夜は、ワルター・アウアー、スーザン・ホップナー、マクサンス・ラリューのリサイタルが3つ。びわ湖ホールの大ホールで、18時から一時間ずつ。こんな贅沢なプログラムは他にはありません。

ワルター・アウアーリサイタル
ブリジアルディのローエングリンファンタジー
エネスコのカンタービレとプレスト
日本初演アルカレーのアン・パサン
ドビュッシーのシランクス
コッティングニーのノルマの主題による華麗なる変奏曲

ピアノの藤田雅さんとの呼吸がすごく良い。オペラの主題による2曲は歌心たっぷり、変奏もメリハリが利いていて、元気が出るような演奏でした。

スーザン・ホップナーリサイタル
バッハの無伴奏パルティータ BWV1013
世界初演 カラヴァジリス 組曲 (第6楽章は東日本大震災 被災者に捧ぐ)
サンカンのソナチネ
ジョリヴェ リノスの歌

ピアニストが当日長崎麻里香さんに変更。組曲は楽章を絞って演奏されることになりました。しかし、このピアニスト只者ではない。素晴らしいアンサンブルになりました。スーザンさんの音は、柔らかくしなやか、色がたくさんあり、組曲はその多彩な色を存分に発揮した素晴らしい演奏にでした。

マクサンス・ラリューリサイタル
バッハのソナタ第5番 BWV529
モーツアルトのソナタ 変ロ長調 K454
ベートーヴェンのセレナーデOP.8
ショパン ロッシーニの主題による変奏曲
ドビュッシーのビリティスの歌

なんていうのでしょう?ラリューさんの音は特別です。華やかで軽やかで艶があり、とにかく美しい。
どんなに早く動いても、どの音も美しく響いています。
他の人もプロならタンギングと指はあっているのですが、この人の音を聴くと、これがピッタリあっているということなんだと、毎回改めて思います。
ロングトーンは、ピアニッシモであっても、艶やかに響いて後部座席でもきれいに聞こえます。いつまでも聴いていたい。

本当に贅沢な一夜でした。