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選択理論

2014-07-04 22:16:33 | 哲学

選択理論という考え方があります。
「自由」とは、選択肢を持つこと。やりたい放題やるのが自由ではありません。
自分の人生は、運命や、環境にコントロールされているという考え方を選択理論に置き換えるなら、人は自由を得るようになると、シーナ・アイエンガーは「選択の科学」ーコロンビア大学ビジネススクール特別講義ーの中でいっています。

選択理論には10の原理があります。
1.私たちがコントロールできる行動は唯一自分の行動だけである。私たちが代償(ほとんど常に、重い罰か死である)を受け入れるつもりであれば、どんな人でも、私たちがしたくないことをさせることはできない。

2.私たちが与えることができるもの、ほかの人から受け取るものはすべて、情報である。その情報をどう処理するかは、それぞれの選択である。

3.長期にわたるすべての心理的問題は、人間関係の問題である。ほかの多くの問題の部分的原因、例えば、痛み、疲労、弱さ、そして慢性病のあるもの(普通、自己免疫疾患と呼ばれている病気)は、人間関係の問題である。

4.問題のある人間関係は、常に私たちの生活一部である。
人間関係を探るのに遠く遡る必要はない。問題は過去のものでも、将来のものではなく、常に現在の人間関係である。私たちは多くのものから自由になることができるが、少なくともひとつの満足できる人間関係なしには、自由で幸せな人生を送ることができない。…しかし、完全な自由な選択というのは不可能である。ほかの人の願望を常に考慮しなければならない。そうすると、結婚のような人間関係では、私たちの持つことができる自由は、関係が時間とともに変化するのに合わせて、継続的に再定義されなければならない。

5.過去に起こった苦痛は私たちに現在に大きく関係しているが、この苦痛な過去に再びもどることは、今、私たちがする必要のあるこおと、すなわち重要な現在の人間関係を改善することに、ほとんど、あるいは全く貢献できない。

6.私たちは遺伝子に組み込まれた5つの欲求、すなわち、生存、愛と所属、力、自由、そして楽しみの欲求によって駆り立てられている。これらの欲求は満たされなければならない。引き伸ばすことはできても、拒否はできない。自分だけがそれが満たされたことがわかる。ほかの誰も私たちに告げることはできない。私たちは、他人を助けることができるが、他人の欲求を満たすことはできない。自分の欲求しか満たせない。他人の欲求を満たそうとすれば、不可能なことに取り組み、身動きができなくなる。私たちは自由を失う。

7.私たちは上質世界に入っているイメージ写真を満足させることによってのみ、こうした欲求を満たすことができる。私たちの知っているすべての中で、上質世界に選択して入れるものが最も重要である。
 私たちがこれまで経験したほとんどの自由は、上質世界に入っているイメージ写真を満足させることができた時に得られている。満足させることができないイメージ写真を上質世界にれるなら、自由を放棄することになる。

8,私たちが誕生して死を迎えるまでに出来ることは全て行動することである。あらゆる行動は、4つの分離できない構成要素、行為、思考、感情、生理反応によって成り立っている。

9.すべての全行動は、動詞、あるいは不定詞や動名詞によって表現され、もっとも認めやすい要素によって呼ばれる。例えば、私はうつで苦しんでいる、あるいは、落ち込んでいる。ではなく「私はうつ行動を選んでいる」あるいは「私はうつをしている」である。・・・私たちはそれが一つの選択であることにすぐに気がつき、個人の自由を得たことになる。ここに、こうした選択を動詞で表現することが、とても重要である理由がある。

10.すべての全行動は、選択されたものであるが、私たちが直接コントロールできる要素は行為と行動だけである。しかしながら、自分の感情と生理反応のコントロールは、間接的に,私たちが行為と思考をどのように選択するかによって行っている。
 私たちは自分の感情と生理反応を直接コントロールできない。出来るのは行為と思考だけである。できるのは行為と思考だけである。

選択理論は「あなたは自分の人生だけはコントロールできる」という原理に基づいているそうです。