音楽の喜び フルートとともに

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パープル&シルバー語りの会

2014-07-10 23:45:30 | 本・映画など

土曜日に、Tさんと作ったセロのデビュー。
語りの会がありました。
Yさんと一緒に行こうとしたら、メールで「遅れるから先に行ってください。」と待ち合わせ場所の駅で受け取りました。

電車に乗って、大阪についたら「用事が終わったので、今から行きます。なぜ遅れたのか説明もします。」

楽器店に調整をお願いしてから行く予定だったので、楽器を預けれている間に、Yさんが来て「遅れてごめんなさい。実はこれ。」
Yさんが出した手を見てびっくり!
「どうしたんこれ!?」
手がグローブをはめたみたいに腫れ上がって・・・手だけでなく肘から下全部腫れています。

「蜂に刺されたらしいんだけど、一昨日。」
「病院に行った?」
「うん。だけど、だんだん腫れてきて、怖くなったから今朝また病院に行ってたの。そしたら、なかなか帰れなくて。」
本当に痛々しい。
ランチを食べて行く予定だったので、時間は余裕。
調製できた楽器を引き取って、歴史博物館に移動。

Tさんの人徳でしょうか、たくさんの地域の仲間の顔が会場にありました。
パープル&シルバーのパンフレットには「5人の年齢の合計は366歳。上手な朗読ではないかもしれませんが、これだけの人生を重ねてきたそのだし汁だけはしっかり聞いていると思います。」という言葉が書かれていました。
本当に味のある語りの会でした。

「愛することと優しさについて」の中から
{「それなら 」
失敗したくない だからやってみない。
傷つけられたくない

だから近づかない
だまされたくない

だから信じない
断られたくない
だから声を掛けない

失恋したくない
だから好きにならない

それなら
死にたくない人は生きないのだろうか

作者の高木いさおさんは、枚方市民。Tさんが、声をかけると喜んでくださったそうです。
会場にもいらしてました。
私はこの詩が刺さりました。

二部では、それぞれ得意なお話を語ってくださいました。
80歳から語りを始められた方がいるそうですが、声も朗々と表情たっぷりで、お年も忘れてしまうほどでした。

蜘蛛の糸や、百羽の鶴、雪女など、かなりの長さのお話を聞いていると情景が浮かんできて、久しぶりにイマジネーションを刺激されました。

3部はいよいよセロ弾きのゴーシュ
私たちの作ったセロが舞台の上に乗っています。
5人が順番に語られていき、ゴーシュの涙、怒り、喜び、悲しみを見事に表現されていて、素晴らしかった。

内容もすばらしかったけれど、お元気で語りに取り組んでおられる姿を見せていただいたこと、年をとるって、悪くないなと思わせてくれたことが、とてもよかった。
私が元気になった語りの会でした。