今日は子育てサロンのクリスマスコンサート本番!
朝9時、会場の近くのTさんの友達の家のガレージに車を置きに行くと、その友達が出てきてくれました。
「前のコンサートよかったわ。また声かけて!行きたいわ。それに手伝いもするよ!」と言ってくれました。
うれしいなぁ。Tさんの人徳のせいかしら。
朝から幸先いいです。
さて、荷物を運び込むと、すぐに長机と椅子を片付けて会場設営。男性二人ももう来て手伝ってくれます。
それから、こどもたちが座るマットを敷き詰めます。
マットを雑巾がけして、壁面飾りをつけます。
Oさん、Iさんがクリスマスの飾りを足して、綺麗に飾り付けてくれました。
演奏できるような体制になると、リハ。といっても開館まで15分しかありません。
朗読のマイクとスピーカーの音量、電子ピアノとフルートの音量と位置を、決めることだけはしておかないと。セッティングの途中でMさんが、Yさんの髪のセットをしだしてくれました。こっちも大変。
10時になって人が来出したので、和室に下がって着替え。
Mさんが、Yさん、ピアノのTさんの髪をきれいにセットしてくれました。
プロの技です。
ドレスも、ちょこちょこっとアレンジして、素敵にしてくれました。
クリスマスカラーのドレス!いい感じでしょ。
会場に呼ばれていくと、満員。ちょっと最近ないほどいっぱいです。
さて、初めはヘルマンハープとアルトフルートでパッヘルベルのカノン。夏にアレンジしたものをフルートと持ち替えできるように編曲しました。
子どもたちは、子ども椅子に座って、目を見開いて聴いてくれています。
手を叩きながら、聴いてくれている子どももいます。
しっとりとして、手拍子をするような曲に思えないのは大人の考え、3歳までの子どもたちは共感能力が高いので、手拍子しても曲のジャマになるような叩かきかたはしないのです。
さて、絵本と音楽のコラボ。
15分もの長い時間。
12シーン、ボロディンの弦楽四重奏の夜想曲、アルトフルートでフォーレの子守唄、フォーレのドリーからMI-YO-U、ドビュッシーの小さな羊飼い、ヴィヴァルディのごしきひわ、スケーターズワルツ、シュターミッツのフルート協奏曲の第3楽章、ルービンシュタインのヘ調のメロディ。
シュターミッツの途中で、赤ちゃんが私の譜面台に手を伸ばし、お母さんが止めようとしましたが、一瞬間に合わず、譜面台はひっくり返ってしまいました。
Mさんが慌てて、楽譜をひらって元に戻そうとしてくれましたが、ジャバラにくっつけたコピー譜が順番めちゃくちゃ。
「どこかわからへんかったら、どうしようもない!」と終わってからMさんが言っていました。
ですが、ご安心ください。
ちょっと引っかかった感はありますが、覚えていたので曲の終わりまで無事演奏できました。
赤ちゃんは演奏がとっても気に入ってくれて、どうなっているのか興味が惹かれたんですね。
さて、そのあとは会場のみんなとメロディベルでフルートと合奏。
Tさんの進行で、みんな揃ってベルを振ってくれました。3歳児は完璧。小さな子どももお母さんに助けてもらって演奏していましたよ。
音楽に合わせて身体を動かすクレージージングルメロディ。
Yさんの真似をして、子どもを膝に乗せて座って、揺らしたり、優しく落としたり、高い高いをしたり、歓声があがりました。
それから、タンバリンや、カスタネットを使っての合奏。
大きな声で歌いながら、楽器を演奏してくれました。
さて、楽器の数はいろいろ。
一つしかない楽器を、誰が使うのか?
使いたいの?では、「貸してください。」ってお願いしましょうか。
「どうぞ、」って言えるかな?
「ありがとう。」って言うんだよ。
理由はわかりませんが、3歳までの大抵の子どもは、借りられなくても貸してもらっても、言葉で伝えられることがわかったら、納得してしまいます。
おもしろいですよ。今度やって見てください。
さて、Tさんが、音楽が子どもに与える影響について、私たちが入る前に話してくれていたことが後でわかりました。ありがたかった。
練習や打合せに参加できなかったOさんも、「手伝いたかったけれど、ちゃんと進行がわからなくて難しかった。」と言ってくれました。
実際に手伝ってくれたMさん、Yさん、Tさんはもちろん、時間が少なくてスタッフ間の連携が難しくてもなんとか手伝えないかと思ってくれていたOさん、Tさんの心も、私たちの音楽の質になります。
音楽の力、言葉の力、協力する心。共感する能力。
目に見えないものを、どれだけ本気で信じているか?
形のあるもの、近くの成果はわかりやすいですが、実態のないもの、遠い未来の成果は、今いる私がそのことをしっかりと信じ支えないと、他の誰にも支えることはできません。
その私、一人一人が何人にもなったら、本当にすごい力になると思います。
そして、そのことは音楽というものを借りて、その場を作る空気として子どもたちに必ず伝わります。
もちろん、次はそういう力をもっとうまく実態に活かせないか?考えますが...。