今日は実家で、父を見る日です。
夕方、デイサービスから帰ってくる父を迎えて、実家でレッスンをして、夕食を作って、一緒に食べ、母が帰ってくるまで待ちます。
ここにはハサミがたくさんありますが、紙切りばさみ、裁縫ハサミ、キッチンハサミ、文具用の小さなハサミ。10本ほどありますが、どれも切れ味が悪いです。
「昔は研ぎ屋さんが来てくれたんだけど、今はあるんかな?」
「あるけど、持って行ってあげようか?」というやりとりが何度かあった後、母は生協さんのカタログでハサミ研ぎを見つけて買いました。
これです。安い!
これで、家中のハサミを研いでみました。
どのハサミもメッチャ切れるようになりました。
そして、最後に残ったハサミがこれです。
おばあちゃんの裁ちバサミ。
明治生まれの母の母のハサミです。
祖母は平成6年位に亡くなっていますが、ハサミが残っています。
「昔はこれが一番切れたから、なんでもこれで切ってたわ。」と、母がいいます。
私もうっすらこのハサミが活躍していたのを覚えています。
「しかし、これは研いでも無理違うかなぁ?こんなに錆びてるし・・・。」
それに、合わせてみると、隙間があるように見えます。
「いやぁ、無理無理。」
「でもまあ、研ぐだけ研いで見るか。」
さて、結果は・・・。
どのハサミよりも切れるようになりました。
隙間は日本のハサミの伝統工法、ソリとねじり。
本当に素晴らしい切れ味です。
おみそれしました。研いでよかった。
多分100年位前のハサミ、誰が作ったかもわかりませんが、いい仕事しています。
まだまだ現役でがんばってくれそうです。