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ファミリークッキング

2015-12-10 21:59:48 | 子ども

土曜日は食生活改善推進員さんたちを呼んで、ファミリークッキングを開催しました。
年に2回、サロンのスタッフで、小学校区の土曜日ふれあい事業でお料理会をしています。
幼児から高齢者まで、校区内の方は無料で参加できます。
今回も幼児から、小学生、大人たくさん集まりました。

いつもは自分たちでするのですが、一回は食改さんを呼んでいます。
食育を行うボランティアの方たちです。
昭和二十年代、栄養の知識も食料も不足する中、子どもの死亡率を減らすために、母親に食の知識を増やしてもらおうと女性だけの組織としてはじまったそうです。

以前は女性ばかりでしたが、平成24年から男性の活動も認められて、今年も14人ほどのスタッフの中に一人男性がいました。
食育なので、料理を作る前に、栄養の話などをされますが、時間に限りがあるので今回は短めでとお願いしました。

レシピは3種類の具のキャラクターおにぎり、手羽の甘辛さっぱり煮ブロッコリーとトマト添え、野菜のスープ、フルーツのせヨーグルトぜりー。

フルーツゼリーはゼラチンを入れて冷凍庫で固めるので、真っ先に作り始め、全部できてから、上にフルーツをのせます。
その間に手羽を煮て、野菜を切って、スープを作って、おにぎりをつくります。

おにぎりは、人参と、グリンピースの茹でたものがすでに置いてあり、ラップにご飯を置いて、鶏そぼろを髪の毛にして、グリンピースと人参で目と口をつけて、にぎります。
ほかには、薄焼き卵の顔とごま塩の頭のキャラ、鮭フレークと鰹節の頭のキャラの三種類をつくります。

私のテーブルでは5年女子2人、3年女子、1年男子、サロンのスタッフSさん、と私、食改の男性一人。

5年の女子は、よくわかっていて切り方を少し教えると後はテキパキやっています。その周辺で3年女子がお手伝い。1年男子は「次何したらいいですか?」とやる気まんまん。

作業はほとんど子どもたちにしてもらい、私たちはできるだけ見守ります。
これがなかなか大人には大変。
「時間はたっぷりあるんですよ。大人は見守ってください。」と、途中で必ず声をかけなくてはいけません。
自分でやった方が早い、見ていてやけどや手を切らないか心配。
今回は、5年女子が、何もかもやってしまうので、途中で1年と3年にも機会を上げるようにお願いします。
うまく作ったり、早く作ったりするのが目的ではないのです。

参加者にいつもと違う体験を保証する。

子どもたちにはお料理をするという体験、自分が作ったものを食べるという体験。
大人たちには見守る、サポートするという体験、子どもたちに体験を保証するという体験をします。

「さあ、どうやってつくろう?」
「聞いてなかった?レシピ見た?」
「誰が切る?」
「やりたい人いる?」
聞かれても、答えなくてもいいことは答えないで、自分たちでなるべく気がつくように声かけしたりして、自分たちでできるように、どんどん背中を押してあげると、最後には掃除や、後片付けも子どもたちが、してくれます。

へんな切り方になったら、「どう違う?」と味比べ。
味付けもレシピ通りになったりならなかったり、成功も失敗も体験。
お料理は実験、サイエンスの始まりです。

最後までやりきったら、楽しい冒険をした後のように、子どもたちは誇らしい顔になっています。
大人たちも、子どもたちがそんな力を持っていることを知って、驚いたり、頼もしく思えて嬉しい笑顔になります。
これはやめられません!