今朝は松井山手徒歩5分の実家でレッスンでした。
行ってみると母が、お箏の爪を整備中でした。
お箏の爪は象牙と革と紙でできていて、親指、人差し指、中指の三本の指にはめて、長方形の角を使って弦を爪弾きます。
象牙は、ワシントン条約で輸入禁止になっているので、国内にあるものだけで回っています。
もう入ってこないので、年々代金が上がってきています。
この爪の厚みも音に関係があって、母は楽器屋さんに削ってもらっていたそうですが、職人さんが亡くなってしまい、今では削れる人はいないそうです。
指にはめる輪は、革と紙でできていて、指にそって形が緩やかに変わります。
爪は弾くと、磨耗して徐々に形が変わってくるので、弾き易いものを組み替えている所です。
象牙を輪に入れてボンドでくっつけて、出来上がりです。
和楽器奏者も洋楽器奏者も自分なりの音を追求する姿勢に変わりはありません。