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人気の陶器

2022-11-24 08:56:00 | バロック
名古屋から帰ってきました。
母からLINEで夫にお礼が入っていました。
夫は今日も仕事があると、会社に行ってしまいました。
お疲れさまです。

名古屋2日目はノリタケの森。

タイトルの画像、正面もきれいですが横から見た図。

色絵エナメル金盛婦人文飾壷。1891-1921年まで製造されました。
オールドノリタケの逸品です。

エナメルを宝石のように盛りつけていてゴージャス。

他にもいろいろ。

素敵でした。

1876年森村市左衛門が銀座に立ち上げた貿易商社森村組。
ニューヨークの6番街に弟の豊がモリムラブラザーズを作り、うちわや提灯、陶器を輸出していましたが、人気の陶器に絞り陶器製造を開始しました。

パリ万博で市左衛門はセーブルやマイセンに負けない陶器を目指す。と決意したそうです。

ところで、そのセーブルやマイセンは中国の陶器や、日本の古伊万里を模倣したのが始まりでした。

フリードリヒ アウグスト二世(1670-1733年)神聖ローマ帝国ザクセン選帝侯領ドレスデン生まれ、ポーランド王国ワルシャワ没落

「強王」と呼ばれたこの人は陶磁器のコレクターで1710年錬金術師ヨハン フリードリヒ ベドガーを監禁して硬質陶磁器を作る白磁製法を解明させマイセンを立ち上げました。

ドレスデンのツヴィンガー宮殿には中国、日本の陶磁器のコレクションがあり、マイセンで作らせた陶磁器で満たす「日本宮」の磁器の館、未完のまま亡くなりました。

セーブルはそのマイセンのシャンティ窯で軟質陶器に柿右衛門風の写しを施していたデュポア兄弟がフランスの大蔵大臣オリー ド フリビーに招かれ、1738年にヴァンセンヌに窯を構えたのが始まりです。
その後、フランス国王ルイ15世が出資し、セーブルに移り、フランス王立窯になりました。

ヨーロッパではこの頃
東洋の磁器を飾りたてた「磁器の間」が大流行し、イギリスのハンプトンコート宮殿、
ドイツのツヴィンガー宮殿





やシャルロッテンブルク宮殿




、さらにオーストリア・ウィーンのシェーンブルン宮殿などヨーロッパのあちこちで見られました。 

中国の内乱で入手困難になった陶磁器に代わり日本のものが求められるようになりました。

アントニオ ヴィヴァルディ(1678- 1741年)ヴェネツィア共和国ヴェネツィア生まれ、神聖ローマ帝国オーストリア大公国ウィーン没

生涯最後の公になっている作品をザクセン選帝侯に献呈しています。

1740年、ザクセン選帝侯の継嗣フリードリヒ・クリスティアン公爵がヴェネツィアを訪問し、ピエタ他各慈善院で盛大な音楽会が催され、一番手となるピエタでの3月21日の音楽会では、宗教曲の挿入曲としてヴィヴァルディの作品が演奏されました。

ピエタから協奏曲3曲(RV 540, 552, 558)とシンフォニア1曲(RV 149)の代金15ドゥカーツ13リラを受け取り、更にザクセンの王子に曲を献呈することで報奨を受け取ったと考えられています。(献呈された曲は1741年にドレスデンで出版されました。)