音楽の喜び フルートとともに

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カメラータ、オペラの萌芽

2023-02-21 21:07:00 | バロック
今朝は京都今出川大宮の富久田先生のレッスンでした。

バッハのBWV1034を見てもらいました。
今日は1楽章だけでしたが、やっぱりバッハは深いです。

京阪三条で進々堂のレストランでランチしました。
シャンピニョンスープ



サラダとパン食べ放題でした。

この鋲打の椅子が私のツボです。

この照明も!
昭和のアンティーク感。

池田屋のすぐ隣の隣

三条小橋から

三条大橋

京都は街と自然と近い感じがいいです
それはこの川と神社仏閣によるものです。御所も見ようによっては大きな森です。

ヨーロッパに古都はたくさんありますが、音楽で言えばイタリアのフィレンツェが、古都にふさわしいですね。

フィレンツェにはカメラータと呼ばれる貴族を中心とした文化人グループがありました。
有名な天文学者の父で音楽家であったヴェンチェンツィオ ガリレイ(1520ー1595年)


作曲家のカッチーニ(1550-1618年)

宮廷楽長だったペーリ(1561-1633年)

オラトリオの創始者として知られるカヴァリエリ(1550-1600年)
詩人のリヌッチーニ(1562-1621年)
がそのメンバーでした。

カメラータはそれまでの中心的な技法であったポリフォニックな技法への反発から生まれました。

従来の方式では多声部にわたる各声部が輻輳し、言葉によって表される詩、そのものが犠牲にされてしまいます。

そこで、その欠点を抑え、言葉をもっと音楽の中に生かしていこうとしたのです。

彼らはギリシャ悲劇に理想を求め、音楽の劇的表現というものを目指しました。
朗唱式(レチタティーヴォ)または表現式(ラプレンゼンタティーボ)を用いました。

詩を朗唱、歌と話し言葉の中間を行くような旋律で歌い、それを和音的に支える伴奏楽器で行うという形でしました。
詩のリズムと内容が音楽より優位に立つという形式です。これがモノディー方式と呼ばれます。

1597年にはリヌッチーニのセリフにペーリが作曲した最初の劇音楽「ダフネ」ついで、「エウリデュケ」がかかれました。

しかしまだ歌劇とは言わず、音楽のための劇「ドラマ ベル ムジカ」と言っていました。
カッチーニの独唱曲集に、新音楽「ヌオヴォ ムジケ」と題されたことから、この時代の音楽を新音楽と呼ぶこともあります。
この新音楽が、現在のオペラの萌芽でした。