月曜日の6時〜はサロン ド プリンシパルで大阪エスカルのフルートアンサンブルレッスン。
今夜は「アルルの女」第ニ組曲と、「くるみ割り人形」の「マーチ」「金平糖の踊り」「葦笛の踊り」を練習しました。
「ビゼーは、ベートーヴェンやモーツァルトのような大作曲家ではないけど、小作曲家として貴重な作曲家ですよ。」
「天才とまではいかないけどうまいですよ。」と榎田先生。
「ここに書いてあるアンダンティーノはどんな速度ですか?アンダンテより、速いか遅いか?」
「速い?」とメンバーの1人が恐る恐る答えると、
「それがね。ベートーヴェンがアンダンティーノの速さについて『わからない』と書いているんですよ。」
「バッハのBWV1030のソナタは初めがアンダンテの楽章で、次がレントですよ。アンダンテは明らかに速い楽章です。バロック時代はこんなことがたくさんあったんです。」
「あの大作曲家のベートーヴェンが『わからない』って言っているのに、われわれにわかるでしょうか?」
「もっともビゼーは1800年代後半の人だからアンダンティーノはアンダンテより速く演奏してもいいかもしれませんが、指揮者によっては前段よりゆっくり演奏しているのもあります。」
「だから言いたいのは、アンダンティーノって書いてあるからと速くするとか言うことでなく、時代背景や当時の曲を調べてテンポを決めましょう。」
で、結局エスカルではここの所は速めに演奏することになりました。
音楽用語辞典によると
アンダンテ 歩くような速さで
アンダンティーノ アンダンテよりも速く
Andanteというイタリア語にino小さいという意味の言葉を付けてAndantino
なので、もともとは小さく、速くという意味であることは確かですが
Andanteの意味をどう捉えるかでテンポが変わってくるようです。
問題のバッハのフルートソナタBWV1030の一楽章アンダンテ
かなり速いです。
ハーゲン(1720-1787年)のリュートソナタのアンダンティーノ
アンダンテよりもゆっくりです。
C.P.E.バッハの四重奏Aminor wq93 第一楽章アンダンティーノ
こちらは少し速め。
メトロノームのない時代。
どう演奏するか?は極めて感覚的なものでした。