近所ののら猫の兄弟。姉妹かな?いつも、門柱に登って、道行く人をのんびり見おろしています。
楽譜上の音は、二次元に書かれた階段状のグラフのように、次の音につながっていると、考えがちですが、音にしてみると、そのように吹こうとすると、音は死んでしまいます。
楽譜通りというのは、楽譜通りではないことがあるというのが、私の考えです。
次の音が、今吹いている音よりも高い時は、次の音が出る前に、少し高くなっているし、低い時は逆に低くなっています。
音が、リズムの中にあると、その音が例えば3拍子の一拍目であるか、2拍目であるかでは音の向きが変わってきます。
1拍目は、しっかりと下に沈み、2拍目は斜め上に向き、3拍目は次の音に備え、横に向いて飛ぶ感じです。
また、和音のはじめの音ならば、下に沈み、音をしっかりと残せるようにテヌートで、その和音の中の分散和音は、その音を感じながら、軽く早めに吹き、一小節の中では、時間的につじつまが合うように、吹きます。
そのほかにもフレーズの始まりがどんな始まりなのか?明るく軽いのか?暗く沈んでいくのか?
その感じによって、音程で明るくなったり、暗くなったり、息のスピードを早くしていったり遅くしていったり、
具体的に出てくる音は、楽譜上に書かれた、正しい音程、正しいスピードという以上に色々な要素を組み合わせた上に成り立っています。
その上、合奏の場合は、相手の音との関係で、音程やスピードも微妙に変わってきます。
もちろん、初めに、その音をどう吹くかは、楽譜に書かれた音をどう読取り、イメージするか?作曲家への共感、人々への共感、自分の体験から得た個人的な経験に引き寄せて感じるという、感性の上に成り立っているわけですが。
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