父がショートステイで、書いてきた俳句。
春が来て 花咲く春を 待てるかな
咲く花の 春を呼ぶのか 背を伸ばし
「春と直接書かないで、季節を感じさせるのが、いい俳句だよ。」と私に教えてくれた昔の父をどうしても思い出してしまいます。
会話にほとんどついていけなかったり、新しい出来事を覚えていられなくても、父は、春を喜ぶことを忘れていない。そのことが、うれしくもあり、不思議で興味深いです。
人っておもしろい。
虫が嫌いな人が多いので、そういう人には申し訳ない。どうか見ないでください。
諏訪が原公園で写したバッタ。うまく葉に隠れていますが、虫好き次男の目はごまかせません。
キリギリス科 ヤブキリです。綺麗な色だと思いませんか?
ワキグロサツマミノダマシは、美しい緑色の蜘蛛です。8ミリ位の小さな蜘蛛です。どんな芸術作品より繊細で美しいと思うのは、私だけ?
コカブトムシのメス。コカブトムシというだけで、地味なのにメスだと、あのみんなが欲しがるカブトムシの仲間だとは思われません。しかし、この種もレッドリストに乗っています。絶滅危惧種。森に返してきました。たくさん子孫を増やしてくれるといいのに。
ミヤマクワガタは、北海道など、寒いところでも生きている、クワガタにすれば珍しい種類です。木の中ではなく土の中で産卵します。気温や育ち方で、形が変わってくるそうです。ゴツゴツした感じが、古代を感じさせて、ちょっといい感じ。
ヤゴは、トンボの幼体。水の中で育ち、地上に出てきて羽化します。これは、抜け殻。こんなに綺麗に残っているのは初めて見ました。しかも、大きい。もしかしたら、オニヤンマかも。はっきりはわかりません。こんな中からトンボが出てくるなんて、本当にびっくりです。
息子だったおかげで、虫の世界のおもしろさに目覚めました。
図鑑や、教科書の知識ではなく、やっぱり本物を目の当たりにするからでしょうか?色や形の美しさ以上に、生命の持つ不思議さに惹かれます。あらゆる生命と、今この時を共有していることを忘れなければ、人もあまり外れて行かないような気がします。
結局のところ、私たちも同じ生命に違いはないのですから。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます