花が終わった水仙の球根を掘り出して、バジルの苗を植えました。
昨年味わった美味しい思いが、忘れられません。ちゃんとお世話すれば、二匹目のどじょうは、必ずいるのです。
NHKのクローズアップ現代で、登山家の三浦雄一郎さんがなぜ、80歳でエベレストを登頂できたのか?というテーマで、いろいろな科学者が三浦さんの研究をしていました。
60代の時、糖尿、肥満、心臓疾患と、目標を失い、体の調子も崩していた三浦さんは、父敬三さんの、姿に目を覚まされたといいます。
敬三さんは90歳を過ぎて、モンブランをスキーで滑空するという目標を掲げ、日々のトレーニングに励み、ついに達成します。
その父を見て、自分も負けていられないと、エベレスト登頂を目標に揚げて、トレーニングを再開します。
しかし、はじめは体がなまってしまい300mの山でも、息が切れたといいます。
足に2キロの重りを巻き、背には30kgのリュックを背負い、毎日街を歩いたといいます。8時間も歩き続けたこともあるそうです。
「山を歩いているみたいで楽しい。」と三浦さんはいいます。
しかし、三浦さんは5年前崖から落ち、骨盤を3箇所も骨折してしまいます。
「寝たきりになるかもしれない。」という主治医の心配をよそに、病室の中は、トレーニングジムのようなありさまになり、見事、三浦さんは復活します。
12年間、三浦さんの体力の記録を取ってきた教授は、エベレスト登頂前の状態を最高だといいます。
握力、背筋、脚力すべて自己ベスト。
脳のMRIを撮ったら、80代の脳は萎縮がかなり進んでいるらしいですが、三浦さんの場合はほとんど萎縮が進んでいないそうです。歩くことと脳の認知能力の向上は相関関係があるそうです。
最後に心理学者が、三浦さんに生活状況や、心理状況を調べます。
すると、他の多くの80代の人になく、三浦さんにだけある特徴が浮かび上がってきたそうです。
それは、三浦さんには、目標があるということだそうです。
目標があって、それに向かって体を鍛え、人の意見を聞き、本を読み、学び、努力する。そのことが三浦さんの体を向上させ、脳を活性化しているのです。
「人間はいくつになってもここまで、成長できるのだ」ということを、すべての登場者が驚きをもって語っていました。
人間は、みんな年をとって、最後には死ぬ。それは動かしがたい真理。
グチグチ年を口実に学ばない人は、若くても、環境が整っていても、何か他のことを理由に学ばないし、成長しようとしないものです。
いつからでも、いつでも、何からでも学ぶことはできるし、人間は変わることができるし、成長することができる。
私は三浦さんは80歳になってエベレストに登ったことだけが素晴らしいのではなく、いくつになっても、日々の生活の中で努力し、成長し続ける姿が、人の生き方として、美しく素晴らしいのだと、感動しました。
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