新幹線から見た日の入り。美しい。
レクチャー ゴーベールにおけるフルートとピアノの関係 藤田真頼 Pfセシリア・ルフストロンド
ガロワのピアニストによる実演付きレクチャー・・・フルートコンヴェンションならではの贅沢なレクチャーでした。
1879年生まれのゴーベールは、意外にも豪快な人物だったらしいです。第一次大戦に兵士として前線にでていたこと。カフェでビールをジョッキに3杯飲んではクロスや、メニューに絵を描いていたそうです。
ゴーベールの略歴、時代の人物の紹介。
そして、ベルスーズとシシリエンヌをフォーレと、ロマンスをサン=サーンスと、楽譜を示しながら演奏し、比較することで、ゴーベールのピアノ伴奏の特徴を浮かび上がらせています。
ベルスーズは単純なリズムを刻むフォーレに比べ、ゴーベールのそれは、メロディーがあり、変化に富みDUO部分もあり、半音階の動きなどで色彩感をだしています。
シシリエンヌは、フォーレのそれが舞曲リズムを踏襲しているが、ゴーベールはシシリエンヌのリズムは一部に使われているものの、曲の中にストーリーがあり、舞曲の域を脱しています。
ロマンスはサン=サーンスもゴーベールも、moderato、長調、長いフレーズ、シンプル、ドラマチックと言う共通点が多いですが、ゴーベールはスケールや展開の複雑さで、群を抜いています。
ゴーベールの作曲パターンを「陶酔のワルツ」「遅い8分の6拍子のシューマン型」「アップリケ型」「フランス田園型」「夕暮れ型」「トランス状態」「裏拍の重要性」「グラデーション全音音階、調整の融合」「ピアノのメロディーの重要性」に分類。それぞれのサンプルを演奏して示し、とてもわかりやすかったです。
Sonataをピアノとの関係において、解析。普段漠然とこうじゃないかな?と思っていたことがはっきりと言葉と実演のよって示されすっきりしました。
セシリアさんは同じホテルに泊まっていて、次の日朝食バイキングでたまたま一緒になってピアノがとてもよかったことを伝えられたのも、このコンヴェンションならでは。演奏者との距離感がとても近い。これってすごく大切なことなんじゃないだろうか?
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