テレビをつけたら、偶然チャップリンの「独裁者」の最後のシーンでした。
独裁者の身代わりで、群衆の前に立ち演説を強要されるチャップリン。その演壇には、Liberty「自由」と書いてあります。
そこで、本当は労働者である彼は、用意されたのとは別の演説をするのです。
古い白黒の映画ですが、演説を聞いていて、ちっとも古くないと、思いました。
現代の、独裁者は一人ではなく、「自由」の仮面をかぶり、強欲を美しい言葉で、隠し、ソフトな声と笑顔でささやかな見返りを用意し、二重の基準を用意し、口を閉じさせ、子どもたちの未来を売り渡すように仕向けてきます。
しかし、彼を独裁者にするのは、彼自身ではなく、独裁を支えている私たち一人一人で
あることを、みんなが自覚すれば、独裁は破れます。
大津のいじめ防止法に、傍観を赦さないということを入れたそうです。
「人類はお互いに助け合うべきである
他人の幸福を念願として お互いに憎しみあったりしてはならない
世界には全人類を養う富がある人生は自由で楽しいはずであるのに
貧欲が人類を毒し 憎悪をもたらし 悲劇と流血を招いたスピードも意思を通じさせず 機械は貧富の差を作り
知識をえて人類は懐疑的になった思想だけがあって感情がなく
人間性が失われた
知識より思いやりが必要である
思いやりがないと暴力だけが残る航空機とラジオは我々を接近させ
人類の良心に呼びかけて 世界をひとつにする力がある
私の声は全世界に伝わり 失意の人々にも届いている
これらの人々は罪なくして苦しんでいる
人々よ 失望してはならない貧欲はやがて姿を消し
恐怖もやがて消え去り
独裁者は死に絶える
大衆は再び権力を取り戻し
自由は決して失われぬ!
兵士諸君 犠牲になるな
独裁者の奴隷になるな!
彼等は諸君を欺き
犠牲を強いて家畜の様に追い回している!彼等は人間ではない! 心も頭も機械に等しい!
諸君は機械ではない!
人間だ!
心に愛を抱いてる
愛を知らぬ者だけが憎み合うのだ!
独裁を排し 自由の為に戦え!"神の王国は人間の中にある"
すべての人間の中に! 諸君の中に!諸君は幸福を生み出す力を持っている
人生は美しく 自由であり すばらしいものだ!諸君の力を民主主義の為に集結しよう!
よき世界の為に戦おう!
青年に希望を与え 老人に保障を与えよう
独裁者も同じ約束をした
だが彼らは約束を守らない!
彼らの野心を満し 大衆を奴隷にした!戦おう 約束を果す為に!
世界に自由をもたらし 国境を取除き 貧欲と憎悪を追放しよう!
良心の為に戦おう 文化の進歩が全人類を幸福に導くように
兵士諸君 民主主義の為に団結しよう!ハンナ 聞こえるかい
元気をお出しご覧 暗い雲が消え去った 太陽が輝いてる
明るい光がさし始めた
新しい世界が開けてきた
人類は貧欲と憎悪と暴力を克服したのだ
人間の魂は翼を与えられていた やっと飛び始めた
虹の中に飛び始めた 希望に輝く未来に向かって
輝かしい未来が君にも私にもやって来る 我々すべてに!
ハンナ 元気をお出し!」
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