水曜日、ピアノの坂田さんと大阪フィルハーモニーのコンサートに行ってきました。
会場はシンフォニーホール
ショスタコーヴィチの交響曲第5番の解説を開演前に指揮者の大植英次さんが事前にレクチャーしてくれました。
当時ショスタコーヴィチは、将来を嘱望された作曲家から、一転し、「堕落音楽」と批判されていました。
なので、この音楽に言いたいことを隠して入れています。
2楽章はマリオネットを動かしているような弦のスタカートの主題。
これはスターリンが世界を操っていると幹部たちは思ったけれど実はショスタコーヴィチが操っているという意味にとれます。
最後のフィナーレはソ連の勝利と
本当はカルメンの「ハバネラ」主題が隠されていて「愛は自由な鳥、誰も飼いならすことはできない」と言う歌詞のとおり、強権的なソ連の崩壊を描いています。
初演時、ソ連の幹部たちは手を叩いて拍手喝采。だがショスタコーヴィチは唇をかんで一度お辞儀をしたのみで退出しました。
第4楽章のコーダのテンポは、旧来演奏されていたものより速いテンポだと思います。
1982年僕の師匠のバーンスタインがモスクワで演奏した時に速く演奏したら、ショスタコーヴィチは「自分の考えていた通りの演奏だ。」と言っていました。
なのでテンポは速く演奏します。
ということで、演奏されました。
隠された意味、テンボ。
いずれも諸説ありますが、演奏する指揮者の口から聴けたというのがおもしろかったです。
この前大阪エスカルで一緒に合奏してくださった井上登紀さんはピッコロで、枚方在住のハーピスト平野花子さんも演奏されていて、嬉しかった!
地元のオケならではですね。
バーンスタインか大フィルの演奏を載せたいところですが、共有できない設定なので…。
こちらのテンボもなかなかいいです。
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