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キリマンジャロの雪

2023-01-28 09:09:00 | ロマン派
今日も雪です。
今日の雪は閑かに降っています。
不思議な感じです。

地面は濡れているので、JRも今日は停めないでしょう。
これからの状況にもよりますが…。

「キリマンジャロは高さ19710フィートの雪に覆われた山でアフリカ第一の高峰だと言われる。
その西の頂きは「神の家」(ヌガイエ ヌガイ)と呼ばれ、その西の山頂のすぐそばには干からびて凍りついた一頭の豹の屍が横たわっている。
そんな高いところまで、豹が何を求めて来たのか、誰も説明したものはいない。」

こんな日は
アーネスト ミラー ヘミングウェイ(1899-1961年)アメリカ合衆国イリノイ州オークパーク生まれ、アメリカ合衆国アイダホ州ケッチャム没

の「キリマンジャロの雪」1936年の冒頭を思い出します。

タンザニア キリマンジャロ空港では年間を通して16℃から33℃、雨季と乾季がありますが、13℃未満、35℃以上にはなりません。
そこで、野生の豹がなぜ雪原しかないキリマンジャロの頂きまで登ったのか?

2001年の名古屋大学のキリマンジャロ観測調査で3500mで生きた豹を見た。という報告があります。

AD1100年の豹の骨格が見つかったこともあったそう。

ユキヒョウは鼻腔の幅が広く、冷たい空気を吸い込んでも温めて湿度を与えることができ、足の裏は体毛で覆われ、防寒と高地でも滑らないようになっています。
標高600~6000mに住んでいます。

ユキヒョウ
しかしユキヒョウはアジア大陸の一部に生息していて、アフリカ大陸のキリマンジャロには公式には生息していません。

アントニン ドボルザーク(1841-1904年)オーストリア帝国ネラホゼヴェス生まれ、オーストリア=ハンガリー帝国プラハ没


1891年アメリカのニューヨーク ナショナル音楽院の院長に就任し、講義を始めました。

初めは固辞していましたが、13歳を筆頭に6人の子どもたちを育てていたのでプラハ音楽院の給料の25倍の提示に断れなくなったからと言われています。

1893年アイオワ州のスピルヴィルという小さな町を訪れます。
この街はドボルザークの故郷からの移住者が多く住み、故郷を思わせます。

5月には「新世界より」を書きあげ、6月には弦楽四重奏「アメリカ」を完成させました。

1894年3月ニューヨークに戻ったドボルザークに、父プランチェチノックの病気、チャイコフスキー、グノー、ハンスフォンビューローの訃報が届くなどし、「聖書の歌」を書きます。



この夏休暇でボヘミアに帰り、またニューヨークに戻ると急激なホームシックに陥り、「チェロ協奏曲」をサーバー夫人に贈り、1895年4月契約半ばでアメリカを去ってしまいます。

「聖書の歌」は、1894年ニューヨークで16世紀、チェコ語の聖書の歌を元に作られました。 全10曲


第一曲 
雲と暗闇が主のまわりに立ち込め

第二曲
我が隠れ家にして我が盾なるは御身なり

第三曲
神よわが祈りを聞き給え

第四曲
主は我が羊飼い

第五曲
神よ!神よ!新しき歌なり

第六曲
聞き給え、主よ、我が叫びを

第七曲
バビロンの河のほとりに

第八曲
われを顧み、我に憐れみを授け給え

第九曲
目を上げて山々を仰ぐ

第十曲
主にむかいて新しき歌を歌え

この第九曲のイメージと、神なき後のヘミングウェイの迷える豹、主人公ハリーの迷いが繋がっているような気がするのです。

ちなみに第十曲の前奏は「雪やこんこ」です。

第九曲
目を上げて山々を仰ぐ
私の助けはどこからくるのか
助けは主から来る
天と地を創造された主より
動かしてくださるのだ
汝の足がそう動くべきように
そしてまどろむことなく見守ってくださる
見よ、まどろむこともなく、お眠りになることもなく、
主はイスラエルをお守りになられる







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8 コメント

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Unknown (m-fluteangel16)
2023-01-29 09:17:47
アナザン・スターさん、ジャングル大帝レオ!
手塚治虫さんのスケール、宇宙から俯瞰したような表現。ヒューマニズム。
本当に素晴らしいアニメですね!
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Unknown (m-fluteangel16)
2023-01-29 09:12:59
miraiさん、アイダホ州にお住まいだったのですね!自然豊かなところだと聞いています。
素晴らしいです!
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Unknown (m-fluteangel16)
2023-01-29 09:08:27
@takobouzhirose さん、ドボルザークは、素朴な信仰心のある人だったみたいですね。
子だくさんで子どもたちが喜ぶような曲も書いています。
そういう所がゆきやこんこのメロディになったのかも、と密かに思ったりしています。
聖書の世界は深いですね。
義 まこと 公平
大切ですね。
宗教の名のもとにあまりにも多くの血が流されました。
文字通りに聖書やコーランを実践していればとうに平和な世界になっていただろうに…。なんてことを思います。
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Unknown (m-fluteangel16)
2023-01-29 08:23:02
八郎さん、温かい励ましの言葉、うれしいです。
ありがとうございます。
八郎さんもお元気でいらしてくださいね。
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キリマンジャロ (アナザン・スター)
2023-01-28 19:10:59
この山の名で、一番に思い出すのは。
手塚治虫氏のジャングル大帝。
レオがその山から下りて来る、おふくろさんとの出遭い。
壮大なスケールでの物語。
地球の大陸移動説や、心のあり様にも涙を禁じ得ません。

アニメも観ましたが、漫画での醍醐味は最高です。
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Unknown (mirai)
2023-01-28 09:34:22
アイダホ州に5年間住んでいたのでヘミングウェイの部分は余計に反応してしまいました!
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素晴らしいですね (takobouzhirose)
2023-01-28 01:22:38
futeangel16さんが 第十曲の前奏は ゆきやこんこ と書いてくださって また、 ブログで 紹介してくださった動画の アンダーラインが 10個に分かれているので 10番目の アンダーラインの冒頭を聴くと 確かに パイプオルガンが ゆきやこんこの旋律を奏でていますね。(動画の21分20秒あたり)

この ゆきやこんこは 冒頭だけでなく 第十曲全体を通して 主要なモチーフになっていますね。

女性の歌声と パイプオルガンの ゆきやこんこの 動機の交錯が 不思議な 神秘をかもしだしていますね。

素晴らしいです。

ドボルザークにしかできない世界と思いました。

動画の第十曲に カーソルを当てるとpsalm98 96 と表示されますね。

つまり 旧約聖書詩篇の 第98篇 第96篇のことでね。

たまたま 僕のパソコンの横に 聖書がおいてあったので 96篇 98篇を読むと 書き出しは 両方とも fluteangel16さんが 書いておられるように 「主に向かいて新しき歌を歌え」となっています。

そして 96篇の最後の言葉は 「主は義をもって世界をさばき まことをもってもろもろの民をさばかれる」

98篇の最後の言葉は「主は義をもって世界をさばき 公平をもってもろもろの民をさばかれる」となっています。

ドボルザークや ヘミングウェイが 何を 思っていたのかは 僕の知る由もありませんが 今のような 混迷の世の中で 義 まこと 公平 という 言葉には 何か勇気づけられるような気がします。

本当に 義 まこと 公平 ということが大切にされる 世の中になるといいなと思いました。

ちょっと 感動してしまったので 長いコメント 失礼します。
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Unknown (八郎より)
2023-01-27 21:34:49
・こんばんわ・・・
・いつも温かいリアクションありがとうございます
・お洒落なブログいつも楽しみにしています
・また楽しみにしています
・体調崩さないように気を付けてください
・ということで・・・良い週末をお過ごしください\(^o^)/
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