23日に、アドリアンマスタークラスに行ってきました。
フェルーの3つの小品
フルートソロは、伴奏のあるものに比べたいくつなので、PFをはっきり、音色、ダイナミックヴァリエーションをもって表現しましょう。
ヴィヴラートはメイクアップ。さりげなく秘密で。
どんな曲も、テンポを下げ、ヴィヴラート無しで練習する。ゆっくり細かく拍を取り練習する。
バッハ無伴奏パルティータ
音を一音づつ唇を変えるのは、大変です。人生難しくなる。
息の柱が終わるところが唇で、お腹が始まり。
唇ではなく横隔膜で訂正しなければならない。フルートのトーンホールまでの長さ分の息の柱が必要です。
下あごは動かさないで、横隔膜でコントロールしましょう。そのための練習で、座って吹き上半身を倒し、お尻をだして立ちあがる。
KEYを閉じる時と、開く時は均等ではない。開く時弾く。
何がどうできてなにができないのか自覚できると一歩
モーツアルトのフルートコンチェルトDdur
1年365日名前の日があって、これはマリアンネの日の歌がモチーフ。
誕生日おめでとう、長生きの喜びを保って
モーツアルトの曲すべてに、隠されたテーマがある。民謡や、言葉など、それを探しましょう。
オーケストラ譜にfと書いてある。ソリストには書いていない。5小節目にはp。
オーケストラは奴隷。ソリストは自由。なので、細かく指示がある。
しかし、それを知って、演奏する。
そのためにも原典版をそろえましょう。モーツアルトconcert テレマンfantasy シューベルトのヴァリエーションなど、フルートにとって大切な曲はそれくらいです。
長い音は、鳴らした後から、吹き込まない。頭が常に一番大きい。
第2テーマはPではじまりとは違うけれど、楽しいままで。
質問
アンサンブルで他の楽器に比べて音が通らないどうしたらいいか?
回答
良いアンサンブルなら、全ての楽器の音が聴こえないといけない。どれかの楽器だけが、大きいのは良いアンサンブルとは言えないと思います。
質問
曲を演奏するに当たって、大事にしていることはなんですか?
回答
作曲家の書いたことを再現することです。
ただ単に楽譜を読むと言うことではなく、日本人がよく言うように行間を見つけるということです。
私が演奏した時、フルートという楽器を忘れ、音楽を覚えているような演奏が出来ると良いと思います。たぶん、私に一生できないかもしれないけれど。
音楽に向かう姿勢は、とても謙虚で真摯に感じられました。素晴らしいレッスンでした。
ネット上とはいえ、パスカルさんの端的で且つ
凝縮された学びの内容を一生懸命読み取ろうとすることが私の学びにつながります^^
第1線で活躍されている方は
技術的なものだけではなく
精神論までもどこか輝いている気がします。
必然的に求めているとそうなるのかもしれませんね。
私もそうありたいと思っています。笑
ネットと言う砂漠に水滴を落とすような空間で、確かに受け取ってくれている人がいるのを感じて、とても勇気づけられます。
最後の質問を答えられた時、会場がそれまでの、空気と変ったのを感じました。
巨匠と同じレベルで演奏することは到底できないけれど、程度の差はあるけれど、資料を調べたり、楽譜を読み取ろうと努力したり、毎日少しでも作曲家の意思に近づこうと練習することは誰にでもできる。そういうシンプルな努力を先生もし続けているんだ。というところに共感し、先生との距離が近づいたのでは?と思いました。