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奈良で一服

2013-07-19 00:06:36 | 紀行

笠置を抜けると奈良はすぐそこ。お茶を飲みに奈良を通っていきました。
車で行くとパーキングが無いのが奈良。一日1000円は、一日観光に来た時には良いけれど、喫茶では困ります。
パーキングのある喫茶店を探しに車でウロウロしていたら、やっぱり鹿がたくさんいました。近づいてきたのは、背中に白い斑点がある鹿。生まれて一年目の若い鹿です。



大きなPの看板を見つけて入ったら、吉野葛専門店 天極堂。
京都の鍵善は有名ですが、こちらも創業130年。
クズは、日本書紀に国柄人(クズビト)、万葉集には国柄ら(クニスラ)と呼ばれる山に住む人々が、いることが記載されていて、その人々がつる草から澱粉を取り出し、都に売りに来たことから、その澱粉をクズと呼ぶようになったそうです。

スーパーで売られているくずきりは、ほとんど馬鈴薯澱粉。じゃがいもの粉ですが、葛はもともとカズラの根っこ。1キロから100gしか取れない貴重品です。

天極堂では、葛で作った御膳などのお料理も楽しめますが、今回頂いたのは、定番のくず餅。


くず餅には黒蜜ときなこがかかっていて、外は冷たく、中は温かい。製法を考えると、シンプルですが、本当にぜいたくな一品です。
本当においしいお菓子は、少しでも、なんともいえない満足感があります。
4人で、何度も何度も「おいしいなぁ。」「おいしいね。」と言い合いながら、ゆっくりといただきました。

すぐ忘れてしまう父も、車に乗ってからも、何度も「おいしかったなあ。」というほど、感動しました。

そうそう、奈良まで食べに来れないので、吉野葛の粉を買って帰りましたが、できるかな?


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