サンタンカ(山丹花)の花は匂いのしない、熱帯の金木犀、庭木に多く植えられています。と言うのは私の主観で、実際はモクセイ科ではなくて、アカネ科です。
昨日レッスンに行きました。曲のことはあまり言われずに、姿勢のことばかりでした。姿勢を正すと確かに良い音がします。
終わって先生としゃべっていると、サックスを吹きに来ているお寺さんに会いました。高野山で修行された若者です。髪がありましたが、一年に一度、お盆には髪を切って、坊主で檀家を回るそうです。
修行中は起きて半畳、寝て一畳。雑巾かけ、洗面器の水一杯で、頭と顔を洗い、トイレの作法も決まっています。
食事は肉食を禁じられ、朝は一汁一菜。断食の行は、丁子の枝を噛みながら勉強したそうです。究極のエコロジー。
S先生は声明にフルートをあわせたことがあるそうです。四七抜き音階を適当に合わせて乗り切ったけれど、なんともいえないいい気持ちになったそうです。
座禅をくんで、瞑想していると、風の音、衣ずれの音、雨の匂いなど、感覚が研ぎ澄まされて、部屋の遠くでヘアピン一本落とされてもわかるそうです。
集中と言う意味を以前、私は取り違えていました。一つに意識が行って他の事がわからなくなることだと思っていましたが、実際には全ての感覚がオープンになっていて、全てのことにニュートラルで、意識的に対応できる状態らしいです。
それはフルートを演奏するときの状態。楽譜を読み、ピアノの音を聴き、息を吐き、舌を動かし、腹筋をコントロールし、姿勢を保ち、お客様やホールの具合を計算し、自分の出している音を聴く。感覚を、心、体を意識的に動かす状態にも言えることです。
音楽は祈り。実際に何かことが起きるわけではありません。命の輝きのような、人の力を信じている証のような、気がします。修行しましょう。
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