サポナリア・バッカリア、ナデシコ科です。ヨーロッパ原産ですが、道灌草とも言って、江戸時代、西日暮里の道灌山の薬園に植えられていたので、この名がついたそうです。結構古くから日本に来ていたようです。
「シエラザード」はリムスキーコルサコフの交響詩をフルートとピアノに編曲したものです。随分大胆な。
シエラザードは、千夜一夜物語のヒロイン。
女性と結婚しては一晩相手をさせ、殺してしまうという、恐ろしい王様と結婚したシエラザード。
妹に会いたいので一日待ってくれと命乞いをします。妹は姉におもしろい話をせがみ、その話を王は聞くうちにあまりのおもしろさに次が聞きたくなります。
王はシエラザードを殺さずに、お話は結局千一夜続きます。
お話が終わる頃、王は寛容さを身につけ、シエラザードは王と末永く暮らしました。
有名なアラビアンナイトです。
これをリムスキーコルサコフが1888年作曲しました。4楽章はそれぞれ、
海とシンドバットの船
カランダール王子の物語
若い王子と王女
バグダッドの祭り。海。船は青銅の騎士のある岩で難破。
と標題がついていて、それぞれの物語のキャラクターが際立っています。
長い管のロングトーンを、ピアノの和音を、ガーンと鳴らして、表現するのはかなり難しいです。音符が書いてある分量だけ待ったのではとても間持ちがしません。
また、ヴァイオリンで表現されるシエラザードの主題。弦で思い切り引っ張る装飾音を、ヴァイオリンと同じように表現するのは無理。
それでも、フルートが出来ることだけにこだわっていては、楽器の制約の中に閉じこもったおもしろく無い演奏になってしまいます。
結局、ヴァイオリンの表現できることと、フルートのできることの間におもしろい演奏、新しい表現が生まれるのだと思います。それがこういう編曲ものをやることの醍醐味。どちらの限界まで挑戦すること。それが、この無謀な試みの意義じゃないかな?
どんな演奏になるのか、楽しみにしています。
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