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NHK山田洋次が選んだ日本映画100選 喜劇編 市川崑監督の「プーサン」

2012-10-11 11:29:56 | 日本映画
1953年作品。

「ビルマの竪琴」、「犬上家の一族」などの市川崑監督作品。

「プーサン」は、当時毎日新聞に連載されていた横山泰三の4コマ漫画。

その「プーサン」と「ミスガンコ」を題材に、風刺を利かした映画となっている。

朝鮮戦争時代、39歳独身数学教師が主人公。彼の住む下宿屋の娘カン子がヒロイン。だが、カン子は、教師が一方的に思っているだけで、二人の接点は少ない。

むしろ、二人を取り巻く環境が痛烈な風刺となっている。

学生運動に巻き込まれて失業し、職を探す主人公。

一方、銀行勤めのカン子は、恋人がいるが、中学出というだけで親に反対される。名の通り、頑固者の彼女は当時としては新しい女性像なのだろう。

監督デビュー間もなくの市川監督の才気あふれる風刺がサビを利かせている。

主人公には、伊藤雄之助、ヒロインには、越路吹雪という異色の配役だ。

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