ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「アルマジロ」、アフガニスタンでの対タリバン戦争

2013-08-01 15:28:01 | 映画
おススメ度 ☆☆☆
    戦争ドキュメンタリー好き ☆☆☆☆

デンマーク映画だ。

デンマークは、対国際紛争に協力している国連軍の中で、人口比で断トツだとか。徴兵制だとか。この映画の背景も知っておく必要がある。

アルマジロは、アフガンに展開する国連軍の前線基地のひとつで、イギリスとデンマークが勤務している。

この映画は、ドキュメンタリーだが、かなりドラマ的要素、たとえば音楽など、があり、それでも、よくデンマークの軍隊がここまでの撮影を許可したなと感心する。

映画は、7か月の勤務に就く一人の兵士の出発からはじまる。なぜ、そんな危ないところへ行くのの疑問もぶつけられる。

前半は、ほぼパトロールの毎日、案外退屈。まあ実態もそうかもしれない。

時々に起こる爆撃と地雷による爆発。死者や負傷者も出て、戦争の無意味さを教えてくれる。

しかし、後半がぜん緊迫。タリバン兵と遭遇、銃撃戦に。このシーンは、ほんとの兵士の頭にカメラを装着、更にはハンディカメラと、要するに実戦感抜群。

負傷者も出て、パニくるが、手りゅう弾で殲滅。敵兵の死体が生のまま映され、それも臓器飛び出しのちょっと、ドン引きだ。

面白いのは、敵兵を攻撃した後の昂揚感。それを家族に電話して、国際的に問題になるという隊長の説明。

すなわち、戦勝の喜びを家族に伝えたことが、国際法違反になるという矛盾。

それと同時に、兵士達が、戦争中毒に犯されていくという現実。

日本も、国際軍に加担するようになれば、同じような問題に直面するだろう。

戦争映画に新しい境地を開いたといえる。



コメント (2)
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