ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「戦争と一人の女」、坂口安吾原作の映画化です

2013-08-21 17:28:41 | 日本映画
おススメ度 ☆☆
    文学的映画好き ☆☆☆

R-18の成人映画です。

何しろヒロインが、元娼婦で、戦後は米兵相手のパンパンですから。

バーのおかみ、元娼婦は、戦争でニヒリスチックになっている作家(坂口安吾のことらしい)と、一緒に暮らすことに。

2人の約束で、セックス三昧なのだが、女性は職業柄不感症。それでも楽しもうとあの手この手。

で、これだけの話では物足りなくて、中国戦線で片腕を失った兵隊がもう一つの柱。妻と子がいるが、戦争が激しくなり、疎開させる。

かれも戦争の後遺症でインポだ。

だが、集団で女性を犯しているシーンに触発され、米を買ってあげるとだまして、次々と女性をレイプ。

ネタバレになるが、戦後、元娼婦とこのレイプ犯が、接触するのがミソ。

レイプ犯に、中国での犯行の数々を告白させたり、警察での取り締まりで天皇の名で戦争犯罪を犯したと強弁。

一方、元娼婦の戦争に対する発言など、せりふでは安吾ばりの反戦語がつづられる。

しかし、低予算。

凝ったセットなど求むべくもなく、安吾らしい退廃的なセックス描写も上っ面で、共感を呼ぶにはちとつらい。

成人映画としても、情念がないのが玉に瑕。
コメント
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