ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「オース、ばたやん」、今年4月亡くなった田端義夫さんのドキュメンタリー

2013-08-08 18:15:18 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

ばたやんは私の中では、あまり印象でなかったので、見るつもりはなかったが、時間が余ったので見てしまった。

やはり観客は、年配の男性が多い。

今年94歳で亡くなったというから、戦前派、大正世代だ。

で、この映画、2006年の大阪・鶴橋の小学校講堂での公演が主体。

ばたやんは、三重県で生まれ育ったが、3歳で父は他界、10人兄弟の9番目。8歳で兄の住む鶴橋に移り住む。

で、この鶴橋は第二の故郷。そこで、ファンたちが集まった校舎で、浜村淳司会のもと、田端義夫の人生を振り返る。

映画は、このコンサートを主体とし、関係者のインタビューと、昭和後半の舞台映像を交えながら、ばたやんを浮き彫りにする。

19歳でコンクール優勝、20歳でデビュー。そして第二次世界大戦に。

片目が不自由なため、徴兵は免れたが、戦地慰問に。

そこで戦争の映像が挿入され、制作者側の反戦の訴えが。

あとは、音楽的なこと、たとえばエレキギターのこと、高音の音程のことなど、ばたやんの人気の秘密をさぐる。

戦前の歌手は、昭和30年ごろを境に消えていくが、ばたやんはその独特な音楽センス、たとえばジャズを取り入れるなどで、息を吹き返す。

そんな、エピソードが、ばたやん個人のことばかりでなく、幅広いテーマが展開される。

個人的なことでは、女好きだが、これも、妻と娘が登場、今では昔話なのだろう。

まあ、ばたやんに興味がなくても、音楽史としてみても面白い。
コメント (1)
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