ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ルーム」、納屋に監禁された母子、脱出には成功したが

2016-04-18 18:18:25 | 映画
おすすめ度 ☆☆☆☆

アイルランド・カナダ合作

監禁された女性と、そこで生まれ育った息子が、長らく断絶されていた外界へと脱出し、社会へ適応していく過程で生じる葛藤や苦悩を描いたドラマ。

主演のブリー・ラーソンが、アカデミー賞主演女優賞受賞。だが、子供演じたジェイコブ・トレンブレイの演技が光っていた。

ルーム、納屋の一室に17歳の時監禁されたジョイ。そこで相手の男の子供ジャックを出産。

ジャックは、この納屋の世界しか知らないで成長。天窓とテレビがやっと外界とのつながり。

ジャックが5歳になって、脱出を決意。ジャックを死体として外へ出すための猛特訓。

この辺の細かな描写が、アップ多用の私カメラ風で、徐々に緊迫を高めていく。

偶然も重なって無事、脱出に成功するが、

実は、外界でのほうがテレビの暴虐も含めて母子にストレスを押し付ける。

母にとっての救いは、子の母への愛。

髪の毛を切って、母にプレゼント。

母は、生きる力をもらう。

犯罪自体の説明は省略されているが、それはこの映画には必要ない。

子と母の成長物語だから。母と子の気持ちが丁寧に描かれている。その気持ちが伝わるからこそ、感動をもたらすのだ。



コメント (1)
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