おすすめ度 ☆☆☆☆
本年度アカデミー賞、作品賞、脚本賞受賞。
2002年、アメリカの新聞「ボストン・グローブ」が、「SPOTLIGHT」と名の付いた新聞一面に、神父による性的虐待と、カトリック教会がその事実を看過していたというスキャンダルを白日の下に晒す記事を掲載した。
これは、その実話の映画化だ。
新聞社のスクープ記事のバックグラウンドを描いた地味な映画だ。
後は、ストーリーテリングとアンサンブル演技の集大成だ。
監督脚本のトム・マッカーシーと脚本のジョシュ・シンガーはいい仕事をしてくれた。
日本人には、キリスト教の神父が、延べ130名の児童に性的虐待をしていたということ自体が信じられない話だが、これが、実話の映画化だということに意義がある。
さらに、この事実を隠ぺいし、当事者を移動させるだけの処置をしていたことが問題を大きくしている。
宗教界の閉鎖性が、ことを穏便に済ませたいとしたのだろうが、それを報道で世に知らしめた行為は大きい。
そういう意味では、この映画は、事実の重みにおんぶしている感が否めないが、作品の描き方は、全うであり、それが共感を呼ぶのだろう。
日本の芸能ネタ旺盛な昨今のマスコミに、この事実を参考にしてほしい。
本年度アカデミー賞、作品賞、脚本賞受賞。
2002年、アメリカの新聞「ボストン・グローブ」が、「SPOTLIGHT」と名の付いた新聞一面に、神父による性的虐待と、カトリック教会がその事実を看過していたというスキャンダルを白日の下に晒す記事を掲載した。
これは、その実話の映画化だ。
新聞社のスクープ記事のバックグラウンドを描いた地味な映画だ。
後は、ストーリーテリングとアンサンブル演技の集大成だ。
監督脚本のトム・マッカーシーと脚本のジョシュ・シンガーはいい仕事をしてくれた。
日本人には、キリスト教の神父が、延べ130名の児童に性的虐待をしていたということ自体が信じられない話だが、これが、実話の映画化だということに意義がある。
さらに、この事実を隠ぺいし、当事者を移動させるだけの処置をしていたことが問題を大きくしている。
宗教界の閉鎖性が、ことを穏便に済ませたいとしたのだろうが、それを報道で世に知らしめた行為は大きい。
そういう意味では、この映画は、事実の重みにおんぶしている感が否めないが、作品の描き方は、全うであり、それが共感を呼ぶのだろう。
日本の芸能ネタ旺盛な昨今のマスコミに、この事実を参考にしてほしい。