ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ヤクザと憲法」、やくざと顧問弁護士に突撃取材

2016-04-27 19:23:17 | 日本映画
おすすめ度 ☆☆☆

ドキュメンタリー好き ☆☆☆☆

山口組の分裂騒動で、話題豊富なやくざ世界。たくまずして、話題の渦中に。

東海テレビの取材班が、二代目清勇会を100日間取材し、40分テープ500本を撮影した。

そのほかに、山口組の顧問弁護士をしていた山之内幸夫を取材。

この二つの録画が主体の映画だ。

暴力団対策法、暴力団排除条例施行以来、やくざは減少気味であり、第三者がやくざに加担しても罰せられるという縛りもあって、やくざの人権問題にもなっている。

先日、ハンセン病も差別に裁判所が謝罪するという事例があったが、いろんな面で人権が守られる中やくざはその逆方向へ向かっている。

だが、この映画に登場する若き組員の、逆風の中でもやくざを続けたいという社会の非情さも浮き彫りにされる。

弁護士も、やくざとかかわりを持ったがために、えん罪とも思われる裁判で刑を言い渡される。

取材を受けた、清勇会の川口組長も冤罪で長年刑務所入りした経緯もあり、撮影許可となっている。

東海テレビという、地方テレビ故、映画として公表され、全国規模で鑑賞されるのはいいことだ。

テレビとは、若干内容が違っているようだ。(時間的にも長い)。

ただ、画面には写されなかった部分に、本当のやくざの生きざまがあるよう(例えば、しのぎの取り方、麻薬との関係、やくざらしき恫喝)で、それをとらえるのは至難の業だろう。
コメント
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