おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)
ドキュメントでありながら、ドラマあり、アニメあり、まさにごちゃ混ぜ映画。
映画の主、ヘンリーミトワさんは、もともとアメリカ人と芸者のあいの子。
戦争中は、日本では、外人とみなされ特高ににらまれ、アメリカでは日本人収容所に収監されるという、苦労の数々。
40歳を過ぎて、妙心寺に身を寄せ茶道を会得。
50歳を過ぎて、天龍寺の坊さんとなる。青い目の坊さんだ。
だが、その前に結婚、子供もいる。
この映画は、若いころをドラマ仕立てに、近年は、周辺の取材も含め、ミトワさん独特の会話。
例えば、長男夫婦が来日しているときの家族の会話。ウマのあわない次女との会話は秀逸。
最期は、死から、骨までさらけ出して、まさに人間ミトワ。
127分の長尺だが、「赤い靴」の映画製作にのめりこむ場面なども含まれ、まさにごった煮。
それにしても、ミトワの生きざまに感服する。
監督・校正 中村高寛。