おすすめ度 ☆☆☆
SFアクション好き ☆☆☆★
奥浩哉による人気コミックで、テレビアニメ化もされた「いぬやしき」の映画化。
題名だけ見て、ホラー映画かと勘違いしたが、SFアクションだ。
木梨だけがクローズアップされているが、佐藤健とダブル主演だ。
ある時、公園で二人の人間が摩訶不思議な事故に巻き込まれ、体内が兵器部品の機械と化し、特殊能力が身についていた。
「助けて」という声が聞こえて駆けつけると、自分に治癒能力があるのを発見する犬屋敷(木梨)。
一方、獅子神(佐藤)は指先で狙いを付けるといとも容易く殺傷出来るのであった。
前半、年老いた犬屋敷のダメダメぶりが、たっぷりと描かれる。会社では怒られてばかり、家庭では、無視と叱責。落ちこぼれサラリーマンの典型。おまけに末期がん。悲劇のトリプルだ。
そんな、犬屋敷を木梨が、ふけメークで好演。それが後半のアクションで生きてくる。
人を殺しまくる獅子神、それを阻止しようとする犬屋敷。
新宿ビル街を縦横無尽に駆け抜けるさまは、スパイダーマン顔負けのアクションだ。
獅子神を、悪魔たらしく描いていないのがいい。ただ、指でピストルを作りパン。それだけで相手が死ぬのだから。
題名やポスターからくるイメージとは違う、スーパーアクション映画だ。