おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)
老後、死を考える人 ☆☆☆★
インド映画
インドの新鋭シュバシシュ・ブティアニ監督が弱冠27歳で手がけ、ベネチア国際映画祭などで賞賛されたヒューマンドラマ。
日本でも知られる、ガンジス川の聖地バラナシ。
夢を見て、死期を悟った父親がバラナシへいくと言い出し、仕事を抱えながら、聖地へ。
15日間の限定付きのホテル。そこは、まさに死期を過ごす老人たちでいっぱい。
父は、近くのばあさんと親しくなったり、ホテル生活を楽しんでいる。
息子は、仕事が気がかりながら、老人と一緒に過ごす。
ホテルの外は、ガンジス川であり。聖なる地だ。
ゆったりする時間を過ごしながら、今まで疎遠だった父子の関係がほぐれていく。
インドの宗教観を背景に、ガンジス川の流れに、生と死を考えさせてくれる。
でも決して、押し付けるのではなく、自然と感じ取れる。
父を見とる息子が主人公で、父の死をみとるという大事な体験をする。
日本では、ほぼ、病院で亡くなるので、この感じは無理だろう。宗教観の違いか。