おすすめ度 ☆☆☆★
直木賞作家・角田光代の同名恋愛小説を、今泉力哉監督で映画化。
ひとりの女性が恋人とは呼べないし、決して好きではないけれど、惚れてしまった男性への一途な片思いの模様を描いている。
相手には、好きな女がいて、結局いいように扱われて、それでも好きは変わらず、うだうだする女。
だが、この作品。ほかにも、主人公の女友達、その彼氏。こちらは、男が女を好きだが、女が振り向かない。
ままならない恋の世界、人間は生もの。
昨日があっても今日はない。
そんな、人生の機微を、うまくアラサー話としてまとめた佳作。
岸井ゆきの、成田俊のコンビを、わき役陣が固める。