おすすめ度 ☆☆☆
青春映画好き ☆☆☆★
ホットギミックとは、熱い駆け引きとでも。
現在の少女漫画表現の先駆けとなる胸キュン描写で人気を博し、累計販売部数450万部を超える伝説的少女コミックの映画化。
監督は、今、最も新作を心待ちにされている監督の一人、新鋭・山戸結希。
様々なアングルから人物をとらえた静止画を意表を突いたタイミングで挿入し、不思議なテンポを生み出している。現実と脳内イメージが融合するような没入感は、一度ハマったらなかなか抜け出せない。細かく刻んだ短いカットや、蜷川実花的光の演出、ものすごく遠い引きのカット、物凄く近い寄りのカットなどの演出。
橋を見上げるカットや渋谷を歩くシーンから、階段や廊下といった些細なものまで空間の切り取り方と構図が絶妙で、鑑賞後も強く印象に残る。繊細でピュアながら、“薄さ”とは真逆の映像力。そのギャップに酔いしれてほしい。
平凡な女子高生、同じマンションの高校生、憧れの幼馴染、複雑な関係の兄、3人の男性に囲まれながら、少し背伸びをしたり、甘酸っぱい初恋時代。
独特の演出にはまれないと、ちょっと引いてしまうかも。
「乃木坂46」の堀未央奈が映画初主演。
清水尋也、板垣瑞生、間宮祥太朗が、恋の相手。