ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「その手に触れるまで」、イスラムに感化されて、殺人未遂を犯した少年の更生物語!

2021-01-08 17:31:09 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

シリアス映画好き ☆☆☆☆

ベルギー・フランス合作

「ある子供」「ロルナの祈り」「少年と自転車」などカンヌ国際映画祭で受賞を重ねてきたベルギーのダルデンヌ兄弟が、過激な宗教思想にのめりこみ教師を殺害しようと試みた少年の姿を描き、2019年の同映画祭で監督賞を受賞した人間ドラマ。

13歳のアメッド。

ムスリムに感化され、学校の先生をイスラムの敵とそそのかされ、殺人未遂。

教化院に送られ、農場作業など、教化の日程が続く。

しかし、本性は癒えず、農場主の娘にキスされ、汚いと不貞腐れる。

また、先生との面会で再び殺そうと計画、失敗。

護送途中逃げだし、再び先生宅へ。

屋根に上って侵入しようとするが、転落。瀕死に。

先生が駆け付け、やっと手に触れるが???

淡々と、ドキュメント風に展開、サスペンスあふれる作りになっている。

ベルギーでは、テロリストの温床になっているといわれているが、この青年のような狂信者がいるのかも。

平穏な日本では考えられないこと。そういえば、オウムというのがあったね。

 

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「もうひとりの息子」、イスラエルとパレスチナ、その相克の地で赤ん坊の取り違えが!

2021-01-08 13:46:11 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

2012年製作

2012年・第25回東京国際映画祭で、最高賞の東京サクラグランプリと優秀監督賞の2冠に輝いたドラマ。

兵役用健康検査の結果、両親の実子でないことを知ったイスラエル人の青年。出生の際の手違いが明らかになり、やがてイスラエルとパレスチナふたつの家庭のアイデンティティと信念とが、大きく揺さぶられる事態に発展する。根深い憎しみからの解放を描く。

アイデンティティを揺さぶられ、家族とは何か、愛情とは何か、という問いに直面する2つの家族。

だが、取り違えられた二人の青年の前向きな姿に、それまでゆがんでいた家族たちも、和の方向へと進む。

イスラエル人、パレスチナ人撮影スタッフの意見を日々取り入れて、この衝撃的な題材をリアルで感動的な家族の物語に完成させたのはフランスの女性監督ロレーヌ・レヴィ。

国同士のゆがみ合いと家族の絆、両者の融合が心憎い。

感動の物語だ。

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