おすすめ度 ☆☆☆☆(劇場鑑賞)
Pg12 美しいラブシーンがあります。
2019年・第72回カンヌ国際映画祭で脚本賞とクィアパルム賞を受賞したラブストーリー。
らぶといっても、女同士の恋。男性はほとんど出てきません。
肖像画家マリアンヌと、母が依頼したモデルエロイーズ。
見合い写真のような肖像画は当時のはやりか?
気の進まぬエロイーズを観察しようと、積極的に近づく。
そして書き上げた絵は、一蹴される。
再度挑戦するマリアンヌ、エロイーズもモデルを快諾。
そして母の居ぬ五日間。
急接近した二人は愛に溺れる。
なんと美しい絵。
セリフも文學調。
18世紀後半のブルターニュの孤島を舞台に、海辺、岩肌、波、岸壁。
エレーヌデルメールという画家の存在。
妖しくも切ないひと時の恋、だからこそ、燃え上がる炎のよう。
古典劇の様相は、映画を高みに導く。
圧倒される2時間。