おすすめ度 ☆☆☆★
PG12/ポーランド・イギリス・ウクライナ合作
スターリン体制のソ連という大国にひとり立ち向かったジャーナリストの実話をもとにした歴史ドラマ。
1933年、ヒトラーへの取材経験を持つ若き英国人記者ガレス・ジョーンズは、世界中で恐慌の嵐が吹き荒れる中、ソビエト連邦だけがなぜ繁栄を続けているのか、疑問を抱いていた。
資金源がウクライナにあると掴んだジョーンズは高官らを騙して現地へ向かう。まさに命懸けの取材の様子が本作の白眉。
ウクライナの描写は、モノクロ。
だれも見向きもしない置かれた死体。そしてあまりの食料のなさに、代用品を食するほど追い詰められた過酷な環境。
果たして、この惨状を記事にできるのだろうか?
対照的に、権力に迎合した記事を書くニューヨークタイムズ記者も描かれている。
まあ、知らなかった歴史の事実。参考に。