おすすめ度 ☆☆☆★
「のむコレ2020」上映作品。2016年製作。
英国インディペンデント映画祭2017主演女優賞他に輝くなど、様々な映画祭を席巻。
マクベス夫人といっても、かのシェイクスピアのマクベスとは別物。
19世紀後半のイギリス。17歳のキャサリンは裕福な商家に嫁ぐが、年の離れた夫は彼女に興味を示さず、体の関係を持たない。意地悪な舅からは外出を禁じられ、人里離れた屋敷で退屈な日々を過ごしていた。
前半は、たんたんと、封建社会に閉じ込められた若き女の日常が描き出される。
フローレンスの後ろ姿の裸ぐらい。
うつうつとした生活から、夫の留守中に若い使用人セバスチャンに誘惑され、不倫関係となる。
そこから開花したマクベス夫人。
次々と人は殺すは、罪を人になすりつけるは、まさに悪女の典型。不倫相手の使用人も早々と。
そして、今まで自分を貶めていた人々をすべて手にかけてしまう。
ラストのキャサリンは、怖いものなし。
大した物語ではないが、見入ってしまう。