おすすめ度 ☆☆☆★
2014年に韓国で起こったセウォル号沈没事故を初めて正面から題材に取り上げた作品で、事故で息子を失った夫婦の喪失感や愛情を描いている。
といっても、セウォル号沈没のシーンは、ない。
もっぱら、被害家族の喪失に的を絞った映画。
ラストは、亡くなった息子の誕生会を催すが、涙なくては見ていられない。
監督が、事件当時、ボランティアで、被害家族と直接かかわってきた経験から、リアルに描かれている。
さらに、ソル・ギョングとチョン・ドヨンという韓国映画界を代表する演技派の2人が主演。チョンドヨンは韓国映画主演賞を受賞。
事件当時、父親は、ベトナムで工場の関係で刑務所に入っていたという特殊事情が、物語を膨らませている。